新型コロナウイルスのワクチンが国内で初めて特例承認され、17日から医療従事者への先行接種が始まる。感染リスクと向き合いながら患者に対応してきた医師らは「患者や医療を守ることにつながる」と歓迎した。
先行接種の対象は、国立病院機構や労働者健康安全機構など100病院に所属する医師や看護師ら1万人以上だ。新潟県上越市の新潟労災病院では、予定通りワクチンが届けば、22日頃に希望者への接種を始める。約280人の職員のうち129人が手を挙げた。
入江誠治院長(65)は「ワクチンを打つメリットは大きい。医療従事者を守り、医療提供体制を守ることにもつながる」と強調し、「接種した職員の体調の変化など、安全性に関する情報は国に報告していく。先行接種を経て、市民が安心して接種できる体制を整えたい」と語る。
先行接種に続き接種の対象となる東京都墨田区の東京曳舟病院は先月、医師や看護師ら全約450人の職員に意向を確認した。20~30歳代を中心に2割ほどが希望せず、副反応を気にかける声が目立ったという。
そこで病院は、医療従事者向けに5分ほどの動画を製作。海外のデータを基に、ワクチンには重症化を防ぐ効果があり、発熱や痛みなどの副反応は一時的だということを説明すると、希望者は増えているという。三浦邦久副院長(56)は「ワクチンはコロナから身を守る、よろいのようなもので、患者や家族を守るためにも必要だ。メリット、デメリットをきちんと理解して、受けるか受けないかを判断してもらうことが大切だ」と話している。
からの記事と詳細 ( ワクチン1万人先行接種、医師ら「身を守るよろいのようなもの」 - 読売新聞 )
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