福岡県警は26日、同県飯塚市伊川の県営団地の一室で、男児が倒れて死亡しているのが見つかったと発表した。同市の関係者によると、同居の父親は26日、鹿児島県内で発見されたが、一緒にいた2歳女児と3歳男児は死亡が確認された。福岡県警は3児が死亡した経緯を調べている。
事件に巻き込まれたとみられる3人の子供が住んでいた福岡県飯塚市伊川の県営団地では、事件の一報を聞いた住民らが驚きを隠せずにいた。
父親と3人の子供は2020年5月に福岡市から引っ越してきた。父親と親交があった住民の男性は、入居直後の父親から「生活保護を申請しているが、まだお金が入ってこない。3万円貸してほしい」と頼まれて貸したという。当時は母親も一緒に暮らしていたが「夫婦げんかが絶えず、警察沙汰になったこともあった」と男性は明かした。駆けつけた警察官が子供たちに「お父さんとお母さんのどっちと暮らしたい」と聞くと、男児が「お父さん」と答えたのを覚えている。
県警によると、夫婦が離婚したのは20年12月。男性は離婚届を持ってきた父親に「証人になってほしい」と言われ、押印した。父親と子供3人の姿を見たのは1月上旬に4人で車に乗り込むところを見かけたのが最後だった。2月20日に電話で会話して以来、父親の声も聞いていない。その5日後、団地に何台ものパトカーが来て事件を知った。「父親は暴力をふるうような人ではなかったと思う。正直驚いている」。男性は力なく語った。
別の住民女性は、父親の子供が友達と外で遊んでいるのを見たことがあり「あってはならない事件がこんな身近で起きるなんて」と驚く。小学生の子供がいる別の住民女性(34)は、団地で死亡していたとみられる男児が走り回っている姿をよく見ており「やせてはいたけど元気な子だった。まさか、信じられない」と言葉少なに語った。【大坪菜々美、成松秋穂】
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