福岡県飯塚市の県営団地で小学生とみられる男児の遺体が発見され、２６日には鹿児島市のホテル４階の部屋で幼児２人の遺体が見つかる事件があった。鹿児島県警は２７日、幼児２人の遺体の状況などから、殺害されたとみられると発表した。福岡、鹿児島両県警は殺人事件として、ホテルの部屋から飛び降り、負傷した３人の父親の回復を待って事情を聞く。一方、飯塚市で死亡した男児は、病死の可能性があることが判明した。
両県警などによると、飯塚市の団地では、４０歳代の男と子ども３人が４人で暮らしていた。男児の遺体は２５日午後に発見された。その後、男が子ども２人と鹿児島市のホテルに滞在していることが判明し、この部屋から幼児２人の遺体が見つかった。
福岡県警の捜査員が２６日、ホテルの部屋に踏み込んだ際、男はベランダにおり、すぐに飛び降りたという。幼児２人の遺体には外傷があり、死亡から時間が経過していた。部屋からは遺書が見つかっており、捜査関係者によると、自身と子どもの葬儀を依頼するような内容で「迷惑かける」と書かれていたという。
鹿児島県警は、男が幼児２人を殺害したとみて、回復を待って殺人容疑で調べる方針。男は１８日にレンタカーを借りて宮崎県串間市まで移動。レンタカーは同市内の商業施設で見つかった。２４日からは鹿児島市内のホテルに滞在していたとみられる。
一方、飯塚市で見つかった男児は、司法解剖の結果、病死の可能性があることが判明した。虐待の痕跡はなかったという。男は昨年５月から県営団地で生活し、昨年１２月に離婚した。
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