新潟港(新潟市)から両津港(新潟県佐渡市)に向かっていた佐渡汽船のジェットフォイル(JF、高速水中翼船)が18日夕、佐渡島沖で動けなくなり、一時漂流するトラブルがあった。乗っていた計40人にけがはなかった。船は海上保安部の巡視船に引航され、約9時間後の19日午前2時すぎに佐渡に着いた。
トラブル発生から約9時間、乗客36人は停電した船内から動けず、冬の日本海で揺られ続けていた。未明に港に着くと、一様に疲れ果てた様子だった。
ガガガッ。2階客室に乗っていた日坂仁さん(42)によると、突然の音の後、エンジンが止まった。衝撃はなかったという。
国土交通省で海事行政に携わり、出向中の佐渡市の総合政策監。新潟市の県庁に出張した帰りだった。仕事柄、船が転覆する危険のないことは分かっていたが、漂流してぐるぐる回るため、気持ち悪かった。停電で暖房が止まり、水洗トイレも流れない。ジャンパーを着込んで寒さをしのいだという。「みなさん、ひたすら座席に座っているか、横になっていた」。水や食料の配布はなく、持っていたペットボトルのお茶でしのいだという。
「船内のアナウンスで『漂着物を吸い込んだ』という説明はあったが、その後の報告はなかった」とも話し、ぐったりした様子だった。
「寒くて体力がもたないと思っ…
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