Tuesday, February 16, 2021

ワクチン、国内接種第1号の院長「30分以上たつが痛みない」 - 毎日新聞

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新型コロナワクチン接種後、記者会見する東京医療センターの新木一弘院長(中央)=東京都目黒区で2021年2月17日午前9時44分、吉田航太撮影 拡大
新型コロナワクチン接種後、記者会見する東京医療センターの新木一弘院長(中央)=東京都目黒区で2021年2月17日午前9時44分、吉田航太撮影

 新型コロナウイルスの感染対策として期待されているワクチンの先行接種が17日、医療従事者を対象に始まった。1例目の接種となる様子は東京都内の医療機関で報道陣に公開された。先行接種は国立病院などに所属する医師や看護師ら約4万人が対象で、来週には先行接種が行われる100医療機関のすべてで始まる見通し。米英より約2カ月遅れで国内でのワクチン接種が本格化するが、今後はワクチンの確保が課題となる。

 今回、接種されたのは米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチン。政府は医療提供体制の確保を考え、患者に接したりその可能性が高かったりする医療従事者を最優先の接種対象と判断。約4万人は、接種を希望または同意した人で、政府はこのうち2万人について接種28日後までの副反応の状況などを追跡し、定期的に公表する方針だ。

国内で初めて新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける国立病院機構東京医療センターの新木一弘院長(左)=東京都目黒区で2021年2月17日午前8時57分(代表撮影) 拡大
国内で初めて新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける国立病院機構東京医療センターの新木一弘院長(左)=東京都目黒区で2021年2月17日午前8時57分(代表撮影)

 17日午前、東京都目黒区の国立病院機構東京医療センターでは接種会場が報道陣に公開され、医師3人、看護師5人、検査技師2人、事務員2人の計12人が接種に臨んだ。注射方法は、インフルエンザワクチンで行われる皮下注射と異なり、皮下脂肪より奥の筋肉に打つ筋肉注射で、ワクチンの入った注射器の針が上腕部に刺された。急激なアレルギー反応などに備え、接種された人たちは15分ほど椅子などに座って休憩した。国内で接種第1号となった新木一弘院長は「ワクチンはコロナ対策で重要な位置づけで、院長として率先して受けた。受けて30分以上になるが痛みはない」と感想を述べた。

 同センターには16日夕、1170人分のワクチンが搬入され、この先行接種では希望した800人が接種予定。ワクチンは3週間間隔で2回接種することが必要で、同センターでは1回目の接種を17日から3月10日、2回目は3月11~31日に行う。

 ファイザーのワクチンをめぐっては、海外で約4万4000人が参加した臨床試験(治験)で95%の有効性があったと報告されている。日本では160人を対象にした治験で感染防御に働く「中和抗体」の値が上昇したことなども踏まえ、厚生労働省が14日、特例承認した。

 政府は来月中旬をめどに残る約370万人の医療従事者への接種体制を整備し、4月からは高齢者約3600万人を対象に接種を始めたいとしている。【矢澤秀範】

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