新型コロナウイルスの緊急事態宣言に準じた対策が可能となる「まん延防止等重点措置」の適用が5日、大阪、兵庫、宮城の3府県で始まった。知事が重点対策の対象とした6市の飲食店には、営業時間の短縮要請が強化され、客席にアクリル板を設置するなどの感染対策が求められた。準備が間に合わないまま措置初日を迎えた店もあり、戸惑いのスタートとなった。
対象地域は、大阪府が大阪市、兵庫県が神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市、宮城県が仙台市。期間は5月5日までの1か月間で、2月に施行された改正新型インフルエンザ対策特別措置法で新設後、初適用となる。
各市の飲食店にはすでに午後9時までの時短要請が出されていたが、午後8時までに繰り上げた。マスクをしていない客の入店拒否や飛沫(ひまつ)感染を防止するためのアクリル板の設置が求められる。各府県は従わない店に命令することができ、命令に応じない場合は20万円以下の過料を科せる。
罰則対象外だが、店には、空気中の二酸化炭素(CO2)濃度を計測して換気を促すCO2測定センサーの設置が求められ、各府県は店を見回って対策状況をチェックする。大阪、宮城両府県はマスク会食の徹底も住民に求めている。
大阪市大正区の「モンディアルカフェ328」はアクリル板に加え、新たにCO2センサーを設置した。センサーはスマートフォンくらいの大きさで、1台1万円程度。同店の男性(34)は「品切れになる前に急いで購入した。コロナ禍以降ずっと振り回されているが、客と従業員を守るために仕方がない」と話した。
一方、アクリル板などを用意できない店も。大阪市北区の喫茶店の男性店主(64)は「急に言われても、どういうものを買えばいいのかわからない」と困惑した様子で話した。
5月5日までの休業を決めたのは、仙台市青葉区国分町の「Bar Road」。酒類の提供が開店時間と同じ午後7時までになるため、休業を決断した。代表の女性(45)は「早めに店を開けても客は、ほぼいない。潔く休んだ方がいい」と語った。
映画館や劇場などにも午後8時までの時短営業の協力が求められている。
大阪市立図書館や同市中央体育館は5日から午後8時に閉館時間を繰り上げた。上方落語の定席「天満天神
3府県では府県民に不要不急の外出自粛要請が出されている。ただ、JR大阪駅では5日朝も多くの通勤客らが行き交っていた。大阪府東大阪市の男性会社員(48)は「電車内は先週と変わらず満員。2年連続で花見も歓送迎会も中止で、疲れてきた。これで感染が収まるのか」と漏らした。
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