
東京都新宿区下落合のマンション地下駐車場で15日、消火設備から二酸化炭素ガスが噴出して作業員4人が死亡した事故で、作業員が石こうボードを張り替える作業をしていた天井付近の噴出器からガスが放出された可能性の高いことが警視庁幹部への取材でわかった。同庁は16日、業務上過失致死容疑で現場検証を開始。作業中にボードが設備に接触するなどして誤って噴出したとみて調べている。
発表によると、死亡したのは足立区の内装工事会社の役員上村昌弘さん(58)(足立区古千谷本町)、兄で同社員の上村
駐車場は機械で動く立体式で、地上から車を地下1階に下ろし、計24台を収容できる。15~16日の2日間に天井の石こうボード約200枚を張り替える予定で、15日は朝から作業員6人が作業を行っていた。午後5時頃、119番を受けて救急隊が駆けつけた際、30歳代の男性作業員1人は自力で逃げて無事だったが、5人はガスが充満した地下1階に倒れていた。
東京消防庁が駐車場内の二酸化炭素濃度を午後6時前に測定したところ、大気中の数百倍にあたる約21%だった。人が吸い込むと短時間で意識を失い、酸素欠乏症で死亡する高濃度だという。
地下駐車場の天井部分には、消火用の二酸化炭素ガスを放出する消火設備があり、複数ある噴出器の一つからガスが放出されていた。この設備を手動で作動させるボタンは地上1階にあり、防犯カメラを分析した結果、押された形跡はなかったという。
警視庁は、張り替え作業中に石こうボードが設備に接触したり、設備を傷つけたりした可能性があるとみている。
現場責任者の男性によると、天井修繕工事を請け負っていたのは茨城県の建設会社。死亡した4人は下請けの作業員だった。
男性は発生当時、地上にいたが、突然、警報音が鳴り響き、地下に6人いた作業員の1人が駆け上がってきた。作業員が「二酸化炭素が放出された」と話したため、男性が地下に向かって「おーい」と呼び掛けたが、応答はなかった。男性は「修繕工事は特別な作業ではなく、消火設備が作動したのは全くの想定外だった。死者が出てしまい、非常に残念だ」と語った。
一方、死亡した上村さん兄弟の80歳代の父親は16日朝、読売新聞の取材に「内装工事会社は次男の会社で、仕事を始めて今年で約20年だった。こんな事故が起きるなんて信じられない」と肩を落とした。
現場では16日午前、近隣の住民らが警視庁の現場検証の様子を見守った。マンション4階に住む会社員の男性(71)は「自分も駐車場を利用している。4人が亡くなったのは本当にかわいそうで、原因を究明して再発防止に努めてもらいたい」と話していた。
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