Friday, April 16, 2021

【独自】「天井板はめたら煙が噴出」…地下駐車場死亡、機器か配線に損傷か - 読売新聞

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 東京都新宿区下落合のマンション地下駐車場で15日、消火設備から二酸化炭素ガスが噴出して作業員4人が死亡した事故で、自力避難した30歳代の男性作業員が「別の作業員が噴出器近くの天井板をはめ込んだ際、煙が噴き出した」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、作業中に噴出器かその電気配線を傷つけた可能性が高いとみて、業務上過失致死容疑で調べている。

 発表によると、死亡したのは足立区の内装工事会社役員上村昌弘さん(58)(足立区)、兄で同社員の上村昇巨のりきよさん(59)(同)、同社員の大川拓馬さん(27)(住所不詳)、勤務先不詳の相沢学さん(44)(東村山市)。このほか、男性(28)が意識不明の重体。

 駐車場は地上1階で車を昇降機に載せ、24台分のスペースがある地下1階に機械で収納する仕組み。警視庁が16日に行った現場検証で、地下1階の天井に二酸化炭素ガスの噴出器が8個設置され、ガスが噴出していたことが確認された。

 事故当時、地下1階では作業員6人が天井板を張り替える作業をしていた。消火設備を手動で作動させる地上1階のボタンは押された形跡がなかった。

 事故の約1時間後、駐車場内の二酸化炭素濃度は大気中の数百倍の約21%だった。人が吸い込むと短時間で意識を失う濃度で、警視庁が今後、司法解剖を行って詳しい死因を調べる。

 東京消防庁によると、二酸化炭素ガスを噴出する消火設備は都内の約3500棟に設置されている。2017年2月以降、6件の噴出事故で2人が死亡、3人が負傷している。

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