ワシントンを訪れている鈴木財務大臣は、アメリカのイエレン財務長官と会談し、このところの外国為替市場で円安が進んでいることについて日米の通貨当局の間で緊密に意思疎通を図っていくことを確認しました。
G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議などに出席するためワシントンを訪れている鈴木財務大臣は、日本時間の22日未明、現地でアメリカのイエレン財務長官と会談しました。
会談のあと記者団の取材に応じた鈴木財務大臣によりますと、イエレン財務長官とは最近の外国為替市場の動向について議論したということです。
さらに鈴木大臣は「会談では私からは直近の円安がやはり急激だということを数字をもって示した。そのうえで、これまでのG7やG20における為替に関する合意を維持しつつ、為替の問題に関して、日米の通貨当局の間で緊密な意思疎通をはかっていくことを確認した」と述べました。
また、ウクライナ情勢については「ロシアによるウクライナ侵略を強く非難すること、そして日米がG7などと緊密に連携しながら、引き続きロシアに対する制裁を着実に実施していくことを確認した」と述べました。
ウクライナへの協調融資 増額を表明
鈴木財務大臣は一連の国際会議のあと記者団に対して、世界銀行とIMF=国際通貨基金の会議で、日本としてウクライナに対する世界銀行との協調融資を1億ドルから3億ドルに増額することを表明したことを明らかにしました。
また、会議に出席するため現地を訪れているウクライナのマルチェンコ財務相と会談し、この中では鈴木大臣が追加的支援とウクライナへの変わらぬ連帯について直接伝え、マルチェンコ財務相からは謝意が示されたということです。
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