Thursday, October 14, 2021

【独自】甲府放火、逮捕の少年「事件を後悔している」と供述…2遺体は失血死 - 読売新聞オンライン

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 甲府市 蓬沢よもぎさわ の民家が全焼した放火事件で、焼け跡から見つかった井上盛司さん夫婦とみられる2人の遺体について、山梨県警は14日、司法解剖の結果、いずれも失血死だったと発表した。現場から複数の刃物が見つかったほか、油性反応が確認された。遺体には刃物で刺されたような傷が複数あり、県警は殺人・放火事件とみて捜査を進める。

 捜査関係者によると、井上さんの次女に対する傷害容疑で逮捕された同市、少年(19)は調べに対し、「事件を起こしたことを後悔している」と供述。長女に「好意を寄せていた」とも話しているという。

 火災が起きたのは12日午前3時50分頃。当時、50歳代の井上さん夫婦と、10歳代の長女と次女の一家全員が家にいた。

 少年は出火直前の同3時45分頃、井上さん方で次女の頭にけがを負わせたとして逮捕された。次女は2階で寝ていて人が争うような声を聞き、1階に下りたところ、少年と鉢合わせし、後ろから刃物で切りつけられた可能性がある。

 少年は12日夜、現場から約30キロ離れた駐在所に出頭した。刃物などは所持しておらず、県警の調べに「複数の刃物を持って行ったが、逃走時に落としたり、捨てたりした」と供述している。焼け跡から見つかった刃物について、県警は凶器に使われた可能性もあるとみている。

 少年は顔にやけどを負い、右手小指の骨が折れていたため、入院治療を受けていたが、14日午前に退院。県警は同日午後、傷害容疑で甲府地検に送検した。

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