いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐる文献調査の是非を最大の争点に行われた後志の寿都町長選挙は、現職の片岡春雄氏が6回目の当選を果たしました。調査に応募した片岡氏の勝利で文献調査は継続する見通しになりました。
寿都町長選挙は開票が終了しました。
▼片岡春雄、無所属・現、当選、1135票。
▼越前谷由樹、無所属・新、900票。
寿都町選挙管理委員会によりますと、投票率は84.07%でした。
片岡春雄氏は旭川市出身の72歳。町の農政課長や保健衛生課長を経て、平成13年の町長選挙で初当選し、これまでに5期務めてきました。
寿都町では高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分場の選定をめぐり、去年11月から第1段階となる文献調査が行われています。
みずから調査に応募し、国から得られる交付金を地域の振興に役立てようと訴えた片岡氏が、調査への反対・撤回を掲げた越前谷氏を破り、6回目の当選を果たしました。
平成13年以来、20年ぶりとなる今回の選挙戦は調査の是非が最大の争点になり、結果が注目されていました。
調査に応募した片岡氏の勝利で文献調査は継続する見通しになりました。
当選した片岡氏は「住民とひざをあわせながら『核のごみ』について勉強させていただきたいという思いだ。私は『核のごみ』の議論に一石を投じることで、全国に議論の輪を広げていきたいという思いも強い。寿都町で冷静に議論が進むようにしっかり取り組みたい」と述べました。
落選した越前谷氏は記者団の取材に対し、「私は私なりに一生懸命やったつもりだが結果は受け止めている。私の力が及ばなかった、それに尽きると思っています。寿都のこれからを考えると何とも言い表すことはできないし、核のごみ反対、文献調査撤回と言ってきたが、町民の多数が片岡氏を支持したのでどうしようもない」と述べました。
【NUMO“町政の課題踏まえた結果”】
寿都町長選挙で現職の片岡春雄氏が当選を果たしたことについて、いわゆる「核のごみ」の最終処分を担うNUMO=原子力発電環境整備機構は「町政の抱えているさまざまな課題を踏まえた選挙結果だと受け止めており、NUMOとしてのコメントは差し控えたい。引き続き町とご相談しながら、町民の皆様との対話活動に取り組んでいく」とコメントしています。
からの記事と詳細 ( 寿都町長選挙 現職の片岡春雄氏が6選 文献調査継続の見通し|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp )
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