Sunday, November 22, 2020

捜査員に知らされた姉の犠牲 「まさか路上生活とは」「理不尽」渋谷傷害致死 - 毎日新聞 - 毎日新聞

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現場のバス停に献花して手を合わせる大林三佐子さんの弟=東京都渋谷区幡ケ谷で2020年11月22日午前11時35分、鈴木拓也撮影

 路上で暮らしていた大林三佐子さん(64)が襲われた東京都渋谷区幡ケ谷のバス停に22日、大林さんの弟(62)が献花に訪れた。昨年末には大林さんからクリスマスカードを受け取ったが、10年間ほど連絡を取っておらず、住む家がなかったことも知らなかったという。取材に「元気にしていると思っていた。理不尽に命を奪われ、許せない」と絞り出すように語った。

 大林さんは16日午前4時ごろ、バス停に座っているところを襲われ、病院に運ばれたが死亡した。死因は頭を強く殴られたことによる外傷性くも膜下出血だった。所持していたのは8円だけで、身元はすぐには分からなかったが、持っていた名刺ほどの大きさのメモ用紙に親類の連絡先などがびっしり書き留められていた。

 大林さんの弟は埼玉県に住み、捜査員から姉が事件の犠牲になったと知らされたという。大林さんとは音信不通の状態だったが、昨年12月に届いたクリスマスカードには「元気ですか」と書かれていた。カードは介護施設に入っている母親にも届いていた。「まさか路上で生活しているとは思わなかった」と戸惑いを隠せない。

 弟は大林さんについて、「活発な性格で、人前で話すのが好きだった」と振り返る。若いころはアナウンサー…

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