高級食パンをメインに提供するベーカリー「二度寝の長州」(山口市小郡御幸町)が11月6日、JR新山口駅近くにオープンした。(山口宇部経済新聞) 【写真】高級食パン「幸せのはじまり」と「癒しの果実」 運営は「小郡不動産」(小郡下郷)で、飲食事業初進出。同社の右田善弘社長は「コロナ禍でテナント撤退が相次いでいるのが現状。今回出店した物件も、駅から歩いて3分という好立地にもかかわらず2年間も空いていた。不動産業を手掛ける中で、新山口駅周辺に買い物ができる場所が少ないという声を多く聞き、地域活性化のために立ち上がろうと決めた」と話す。 「これは確かだ」(萩)など全国でユニークな店名の高級食パン店を手掛ける岸本拓也さんがプロデュースした同店。「インパクトがあり存在感の大きい店にすることで、当店で購入した紙袋を見かけた県外の人からも気にしてもらえるようになり、山口県の宣伝効果にもなれば」と右田社長。 店舗面積は約40坪。木目調の明るい店内で、高級食パンをメインに常時約12種類の総菜パンや菓子パンなどのほか、食パンに合うジャムやラスク、ドリップコーヒーパックなどを販売する。 食パンは、沖縄県産の粗糖やローズマリー蜂蜜を使って仕上げるプレーンの「幸せのはじまり」(2斤880円)とシャンパンに漬けたレーズンを練り込んだ「癒(いや)しの果実」(同1,080円)の2種類。 「塩パン」(130円)や「メロンパン」(180円)、「ビーフカレーパン」(300円)などのほか、鹿野ファーム(周南市)の豚ロースを使った「カツサンド」(350円)や「季節のフルーツサンド」など高級食パンを使ったサンドイッチも用意。「今後は随時商品を増やしていきたい。季節の食パンや地元素材を使ったご当地食パンなど新作も提供していきたい」と右田社長。 前日のプレオープンは、開店から3時間ほどで全商品が完売したという。オープン初日には、開店2時間前から並ぶ人もあり、100人ほどの行列ができる盛況ぶりを見せた。 今後について、右田社長は「12月くらいにはコーヒーのテークアウトもスタートさせる予定なので、パンと一緒に楽しんでもらえたら。来春にはカフェ営業も始めていきたいと考えている」と話す。 営業時間は10時~18時(パンがなくなり次第終了)。
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