9日に刃物を持って侵入した男を男性職員が取り押さえた宮城県登米市豊里町の認定こども園「豊里こども園」は11日夜、同園で記者会見を開いた。上野律子園長(59)と男を取り押さえた職員2人が、経緯などを説明した。
早期に男を不審者と判断した理由について、上野園長は「職員しか使わない園庭裏の職員駐車場近くを歩く姿に違和感を覚えた」と説明した。
不審者情報が素早く職員間で共有されたのは「訓練の成果だ」とも強調。園では4月の開園以来、不審者侵入を想定した訓練を2回実施していた。園児214人の大規模施設のため複数の侵入経路を想定し、机上訓練も重ねてきたという。
園庭で遊んでいた園児の誘導に関しては、園児を驚かせないように職員が機転を利かせ「雨が降りそうだから建物の中に入ろう」と呼び掛けたという。
男を取り押さえた男性職員は「刃物が見えて怖くなったが、後ろにいる子どもたちを守ろうと必死になった」と振り返った。上野園長は「マニュアルでは不審者を取り押さえることを想定していない。ただ、子どもと職員の命を守れて本当に良かった」と述べた。
関連リンク
関連タグ
からの記事と詳細 ( 不審者情報の素早い共有「訓練の成果」 登米のこども園 - 河北新報オンライン )
https://ift.tt/3ooPAeu
日本
0 Comments:
Post a Comment