株式会社太陽油化は12月9日、オーガニック野菜の生産性を2倍にする「東京8」による、微生物製剤ビジネスの新しい可能性を示す「インドネシア農業での栽培実験報告会」をオンラインで開催する。
「東京8」を利用したインドネシアでの栽培実験を報告
汚水汚泥の中間処理業者である太陽油化は、微生物のパワーで農産物生産性を向上させる「東京8」を開発し、インドネシアにおける稲作、トマト、じゃがいも、長ねぎなどの栽培に取り組んでいる。製品としての「東京8」で利用している微生物は汚泥由来ではなく、完全に隔離された中で純粋に培養し直した微生物による製品。日本では「肥料」として登録されており、有機資材登録申請中。
同社は、1963年にオイルリサイクルで創業し、1989年から東京23区内の地下街や高層ビルなどの汚水処理施設で蓄積される汚泥の中間処理に取り組んできた。汚泥処理は微生物の働きが有効であることから微生物の研究を続けた結果、単独固有の微生物ではなく集団として微生物=集団微生物の中に特殊な効果を発揮する集団を発見。さらに、その集団微生物の用途開発に取り組んできた。
汚泥浄化に即効性を発揮する微生物集団は、消臭効果にも優れ、消臭剤を開発する傍ら、日本古来の微生物の活用方法の一つである農地への応用を進めてきた。
農業向けに完成した商品「東京8」は、日本国内でも野菜の栽培に実験レベルで効果を発揮しているが、さらに可能性を追求するため、知的財産の海外展開の実績があるビジネスデザインファームの株式会社アセンティア・ホールディングス(神戸市)と提携し、ASEAN各国での可能性を調査。2021年8月から海外向けの試験栽培をインドネシアで開始した。
当初、稲作のみの実験予定が著しい効果を見せたため、いろいろな作物で実験を行い、収穫量アップや収穫機関の短縮などの結果が得られたため、このほど報告会を開催することとなった。
報告会はZOOMウェビナーで15時から開催。参加無料。事前申し込み制。
からの記事と詳細 ( オーガニック野菜の生産性を2倍に「インドネシア農業での栽培実験報告会」開催 太陽油化 - 農業協同組合新聞 )
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