時事通信社
調査結果が発表されるたびに自治体からさまざまな反応が上がる「都道府県魅力度ランキング」。
2021年のランキングは10月9日に発表されたが、群馬県の山本一太知事の10月12日の発言が波紋を呼んでいる。
山本知事はこの日の臨時記者会見で、ランキングが2020年の40位から44位に下がったことを受け、「一言で言うと予想通り」とした上で、「なぜ群馬県の順位が下がったのか、その理由は判然としていません」と主張。
「根拠の不明確なランキングによって本県に魅力がないと、こういう誤った認識が広がることは、県民の誇りを低下させるだけではなく、経済的な損失にもつながる由々しき問題だ。県としてはしっかりとした対応をとらせていただきたい。内容を精査をし、弁護士とも相談の上、法的措置も検討してまいりたい」と語った。
「都道府県魅力度ランキング」とは?
山本知事が「法的措置も検討」とまで表明した都道府県魅力度ランキングとは一体何なのか。
「都道府県魅力度ランキング」は、民間の調査会社「ブランド総合研究所」(東京都)が毎年実施している「地域ブランド調査」の一環。
地域ブランド調査は2006年に始まり、今回で16回目。ブランド総合研究所によると、調査はそれぞれの地域に対して魅力度、認知度、情報接触度、各地域のイメージ、情報接触経路、地域コンテンツの認知、観光意欲度、居住意欲度、産品の購入意欲度、地域資源の評価などを質問し分析したもので、調査項目は計89項目あるという。
2021年の調査は、全国の20代~70代を対象にインターネットで実施され、性別や年代、地域ごとにほぼ同数ずつ回収し、年齢や地域人口の分布に合わせて再集計しているという。有効回収数は3万5489人。
山本知事の発言について、ブランド総合研究所の田中章雄社長はハフポスト日本版の取材に対し、次のように語った。
「本気でおっしゃっているとは思えない。実際に法的措置をとられるのであれば言論の自由への圧力だ。魅力度ランキングは、消費者調査に基づいて分析し、調査結果はきちんと公表している。調査では群馬県の草津温泉や富岡製糸場などの地域資源は高く評価されており、そうした魅力が県のイメージとして伝わっていないのではないか。調査結果をぜひ活用していただきたい」
「魅力はいろいろなとらえ方があり、それぞれがオンリーワン」
一方、7年連続の最下位を記録し、前年に42位に浮上したものの、今回は再び最下位に沈んだ茨城県。
大井川和彦知事は10月11日、「魅力はいろいろなとらえ方があり、それぞれがオンリーワン」「最下位は我々にとって痛くもかゆくもない」と語ったと伝えらえている。
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【UPDATE】ブランド総合研究所の田中章雄社長のコメントを追記しました(10/13 13:09)
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