次女を流産し自分を責めていた専業主婦のマテ子さん。そんな中、彼女はオーガニック志向のカフェを見つけ通い詰めるようになったことは、【前編】『結婚3年目の専業主婦が、「オーガニックなカルト集団」にハマった理由』で紹介した通りだ。次第にマテ子さんは、カフェの運営母体であるカルト集団にのめり込んでいく…。
弁護士・南和行氏が、自身の経験を元に創作した架空の離婚エピソードを題材に、法的アドバイスをわかりやすく紹介した著作『夫婦をやめたい』から、マテ子さんのケースを一部編集のうえで紹介しよう。
魚を食べるのは「自殺行為」
マテ子はあるとき、家族の肌着を全部捨てた。大手量販店の衣類は、色づけの染料に石油系化学物質が入っているだけでなく、「綿100%」となっていても、そこには本物の綿以外も交じっている、とカフェで教わったからだ。
カフェがファームから仕入れているオーガニックコットンの肌着を、夫のもの、マテ子のもの、そして長女のものと、すべて買い直した。ざらざらした質感が、子供の肌本来の抵抗力を強めるのに良いということも、カフェで教えてもらった。
夫が「前の肌着のほうが良かった」と言ったので、マテ子はオーガニックコットンの良さと、量販店の肌着の危険性を熱心に説明した。それでも夫は「次に買うときは自分で買うから」と言う。
夫は何もわかっていないと、マテ子は初めて夫に対する反発心を覚えた。
カフェでは、タンパク質はできるだけ鶏肉から摂るようにと教わった。豚肉も牛肉も、大型の動物の飼料には何かしら危険な化学物質や遺伝子組み換えが入っており、肉の中にも毒の形になって入り込んでいるのだと言われた。その点、カフェのファームの鶏ならば管理が徹底されており、安全性が確認できるとも教えてくれた。
そして魚は残念ながら食べることはできないと言われた。海の汚染の深刻さは国際会議でも確認されており、地球上どこの海の魚であっても、それを口に入れることは自殺行為だと。マテ子が「ええっ!」とその話を聞いて驚くと、カフェのみんなは「でも、大丈夫よ」「マテ子さん、心配しないで」「だから私たちこうやって、安全な食を提供しているの」と笑顔で励ましてくれた。
からの記事と詳細 ( 学校の給食は毒まみれ…「オーガニックなカルト集団」にハマった専業主婦の末路 - 現代ビジネス )
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