Thursday, June 17, 2021

64歳以下へ接種券「入手できたら勝ち組」…早朝から続々、市窓口に1700人 - 読売新聞

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 新型コロナウイルスのワクチンを巡り、自衛隊による大規模接種が17日から、働き盛りの現役世代に拡大された。東京都内の会場では朝から出勤前の会社員らが次々と接種を受け、ほっとした表情を浮かべた。接種を受けるには、自治体が発行する接種券が必要で、まだ送っていない自治体には問い合わせが相次ぎ、対応に追われている。

 東京都千代田区の大手町合同庁舎3号館に設置された大規模接種センター。午前7時30分に開場すると、高齢者に交じって、スーツ姿の会社員やTシャツ姿の若者らが中に入っていった。

 ジャケット姿で訪れた東京都墨田区の男性会社員(38)は「妻が妊娠8か月なので、少しでも早くワクチンを接種したかった」と安心した表情で話した。営業職という仕事柄、外出する機会も多いといい、「感染の不安を減らせるのは本当にありがたい。引き続き感染対策を続けていこうと思う」と話していた。

 夫に基礎疾患があるという中野区の主婦(42)は「家族で感染したら重症化につながるかもしれなかったので、少しでも早く接種したかった」と胸をなで下ろした。

 自衛隊による接種を受けるためには、接種券を持っていることが条件となっている。ワクチンは一定の間隔をあけて2回打つ。このため、接種券を専用端末で読み込んで、国の「ワクチン接種記録システム(VRS)」に登録し、個人の接種履歴の管理や、接種の 進捗しんちょく 状況を把握する必要がある。

 21日から本格的に始まる企業などでの接種では、接種券がなくてもワクチンを打つことが認められているが、従業員らの管理が容易なためで、例外的な対応だ。

 東京都墨田区や中野区など一部の自治体はすでに64歳以下の人に接種券を発送しているが、まだ送れていない自治体も少なくない。自衛隊による接種を受けられるかどうか、接種券の有無で明暗が分かれる形となり、SNSでは「接種券入手できた人が勝ち組」といった投稿が目立つ。

 接種券を未発送の自治体には、券を求める人から問い合わせが相次いでいる。

 東京都府中市は、64歳以下への発送を今月28日から予定していた。だが、防衛省が今月15日、接種対象を64歳以下に拡大する方針を発表したことを受け、翌16日から、市保健センターの窓口に訪れた人には、その場で接種券を発行することにした。

 こうした方針を16日朝から市のホームページやツイッターで周知したところ、同日だけでも約1700人が窓口を訪れた。17日も早朝から多くの人が駆けつけ、近くの公園にまで行列ができ、担当者は「接種を希望する人が多くいることの表れだろう」と話した。

 

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