Wednesday, June 30, 2021

退院の小池知事、都民ファ候補者に直筆文…自民現職「動き次第で情勢一変」と警戒 - 読売新聞

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 過度の疲労を理由に静養していた東京都の小池百合子知事が30日、入院先の都内の病院を退院した。直後には自身が特別顧問を務める地域政党・都民ファーストの会の都議選候補者たちに、直筆のメッセージを送付。7月4日の投開票に向け、各党は小池知事の動きを警戒している。

 「連日、フルに活動しておられる様子、たのもしく思います」。メッセージを受け取った現職候補は「こうして知事が明確に応援してくれれば力になる」と歓迎した。

 6月22日の入院発表後、都には小池知事を気遣う電話が相次いで寄せられ、他党からは「知事が応援に入らなくても、同情票が都民ファに流れている」との声も上がっていた。読売新聞社が告示日の25日から27日にかけて都内有権者を対象に行った世論調査では、都議選での投票先として都民ファを選んだ人の割合は17%で、前回(5月28~30日)より6ポイント上がっていた。

 小池知事はこれまで都議選への態度を明確にしておらず、メッセージについて都民ファ関係者は「体調不良の中でも、我々に対し、できる応援はするということだ」と解説してみせる。

 小池知事はこの日、退院のコメントも発表した。新型コロナウイルスの感染が再拡大する中での不在をわび、都議選についても「改革を続け、伝統を守る皆様にエールを送る」と触れた。

 「改革」は都民ファ、「伝統」は自民党などを連想させ、自民党の現職候補は「選挙後を見据えた自民党、公明党などへの配慮だろう」と推測。その上で、「知事の動き次第では情勢が一変しかねない。油断はできない」と語り、選挙戦終盤に向け気を引き締めた。

 都などによると、小池知事は当初、6月28日頃の公務復帰を目指していたが、微熱が続き、退院が遅れた。現在は熱も下がったが、医師の判断で当面は在宅で公務に臨み、会議などにはリモートで参加することが検討されている。

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