Monday, June 28, 2021

ローソンの健康機能性ベーカリー急伸 糖質制限意識の高まり背景に - 食品新聞 WEB版(食品新聞社) - 食品新聞社

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ローソンの「ブランパン」をはじめとする健康機能性ベーカリーが1月に急伸し、6月現在も高い伸びを維持している。

健康機能性ベーカリーは12年に発売開始され、14年頃から糖質制限ダイエットのブームなどが追い風となり拡大。以降、右肩上がりに成長し、20年度の累計販売数は5・7億個に達する。

昨年は、コロナ禍の外出自粛による来店客数減の影響を受けてベーカリー全体が苦戦する中、健康機能性ベーカリーは成長を続け今年1月から伸びが顕著になり、3―5月で前年同期比約4割増を記録した。これにはコロナ禍で加速する糖質制限など健康意識の高まりが追い風になった模様。

11日発表したローソン商品本部コンセプト開発部の村田文子チーフマーチャンダイザーは「一般的に糖質を意識して健康を目指す生活が根付いてきている印象を受ける。当社もさまざまな商品に糖質量を記載しており、これによってお客さまがついチェックしてしまう動きもあり、糖質に対する意識が非常に高まってきている印象を受ける」と説明する。

ローソンでは、糖質制限への関心は今後も高まるとの見立ての下、糖質オフ商品を強化していく。その一環として、ベーカリーからは15日に「ブラン入りサンド チキン&ベジタブル」(税込298円)を新発売した。

「ブラン入りサンド チキン&ベジタブル」(ローソン)
「ブラン入りサンド チキン&ベジタブル」(ローソン)

こだわったのは、おいしさ。「やはり、おいしくないと続けられない。“おいしくて健康”は12年の『ブランパン』立ち上げ時から継続して取り組んでいることで、今回、調理パンでも“おいしくて健康”を表現すべく商品を組み立てた」と語る。

ローソンがアンケート調査を行ったところ、調理パンに求められるのは、野菜とともに主食になる肉を一緒に食べられる点であることが判明した。

また、「食事選びで気にしている点」に関する同社調査では「野菜を積極的に摂取する」が第1位となった。

これを受け、「ブラン入りサンド チキン&ベジタブル」はシーザーソースで味付けした野菜と肉に、たまごを挟みワンハンドで食べられるように開発された。野菜と肉については「野菜はレタスやニンジンの非常に歯応えのある野菜を使用し、肉はロースターでじっくり火入れしておいしさを閉じ込めた鶏むね肉の直火ローストチキンを使用した」。

パンは、穀物の外皮(ブラン)を使用して糖質を抑えたブラン入り食パンを使用。日本食品標準成分表2020年度版の食パン(100g当たり)と比較して糖質30%オフとなっている。

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