夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定について、最高裁大法廷が23日、2015年12月の判決に続いて2度目の合憲判断を示した。別姓の実現はまたも遠のいたかにみえるが、15年判決で違憲の立場を取った元最高裁判事の桜井龍子さん(74)は「がっかりする必要はない。最高裁は、いずれ違憲判断が出るとのメッセージを送っている」とみる。
旧労働省官僚出身の桜井さんは、前職では旧姓を使用していたが、就任時の最高裁では旧姓使用が認められず、自己喪失感や仕事上の不都合を味わった。その経験から、15年の判決では、当時いた3人の女性裁判官の連名の反対意見として、夫婦同姓の規定は違憲と述べた。
それから5年半の月日が流れた。だが、今回は、そもそも合憲判断が出ると予測していたという。「みなさん期待されていたが、最高裁判例は縦から斜めからいろいろな観点で吟味する。安定性も必要で、簡単に変わるものではない」
今回の決定の多数意見は「制度のあり方は国会で論ぜられるべきだ」として、15年判決と同様に立法府にさらなる議論を委ねた。司法の限界を認め、立法府に解決の責任を押しつけたようにもみえる。だが、桜井さんは、…
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