最近よく、知人や太融寺町谷口医院の患者さんから、そしてしばしばメディアからも尋ねられるのが「新型コロナのワクチンは打たない方がいいのですか」という質問です。報道の人たちは、過去の私の記事「新型コロナ ワクチン接種には医師も慎重」を読んで、興味を持たれて取材を申し込まれます。ある雑誌社から取材を受け、でき上がった原稿を見て驚きました。「私はワクチンを打ちません!」と私が話したように書かれていたからです。ちなみに、こういうことはあらかじめ予想されるために、私はメディアの取材を受けるときは必ず公開前に記事を見せてもらうことを条件としています。
私が「あなたは打ちますか?」と聞かれたときにどう答えているかをお伝えしておきましょう。私は従来「医師は公僕であり、プライベートについて話すべきではない」と考えてきましたが、こと新型コロナに関しては「公僕であるが故に」自分自身のことを世間にさらした方がいいのではないか、と考えるようになりました。もしも私が新型コロナに感染すればこの場でお伝えするつもりですし、ワクチンについても接種すれば報告します。
「私自身は『打つ』に傾いています」
そんな私がワクチンに対して現時点ではどのように考えているかというと「自分は接種すべきではないか」という気持ちに傾いています。先に述べたコラムに書いた通り、わずかであってもワクチン接種でかえって悪化する可能性がある以上、他者には勧められないと判断しています。そして、自分自身の接種もためらっています。もしも私が医師でなければ「現時点では希望しません」と言うでしょう。この連載で繰り返し伝えているように、新型コロナを含めて(広い意味での)“風邪”は適切な対策をとっていれば防ぐことができるからです。実際、私は過去8年間で一度も風邪を引いていません。では、なぜその私がワクチン接種を検討しているのか…
からの記事と詳細 ( コロナワクチンの接種 公的立場と個人の立場 | 実践!感染症講義 -命を救う5分の知識- | 谷口恭 - 毎日新聞 )
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