Friday, December 11, 2020

新型コロナ 累計1万人超え、患者も重症者も多く…「第3波 非常に厳しい」 埼玉県医師会長 - 東京新聞

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コロナ以外の患者の治療について「今は大丈夫だと思うが、限界ではある」と危機感をにじませる金井忠男県医師会長=さいたま市浦和区で

コロナ以外の患者の治療について「今は大丈夫だと思うが、限界ではある」と危機感をにじませる金井忠男県医師会長=さいたま市浦和区で

 新型コロナウイルス感染が埼玉県内でも急拡大している。感染者の累計は十一日に一万人を超えた。十日には一日の新規感染者数として過去最多の百八十八人が発表され、入院・療養中の患者数も最多の千六百六十一人に上った。高齢患者の死亡も相次いでいる。県医師会の金井忠男会長は十一日、本紙の取材に「非常に厳しい状況だ。自分が感染している可能性があると思って行動してほしい」と警戒を呼びかけた。 (聞き手・飯田樹与)

 −十日の全患者千六百六十一人のうち、入院中は六百二十三人(病床使用率51・4%)で、重症者は三十人(重症病床使用率28・6%)。この状況をどう見る。

 患者がさらに増える可能性がある中で50%超は高く、危険な状況だ。あと50%あると思うかもしれないが、あくまで病床の話。医師や看護師などマンパワーはめいっぱいかもしれない。一人が二人分働いていても、数として見えない。

 医療従事者を捻出(ねんしゅつ)するのは大変な努力がいる。他の病気の患者がいるのに引き抜くことになる。コロナ以外の病気の対応に今のところ影響はないと思うが、限界ではある。

 −県内の累計感染者数が一万人を超えた。

 第一波は何も分からない恐怖があった。第二波は患者数が多い割に軽症者が多く、それほど恐れはなかった。しかし、第三波には患者数も重症者も多いという怖さがある。非常に厳しい状況にある。

 −県の病床確保計画では、ピーク期に必要な重症病床は二百床だが、実際に確保しているのは百三十五床(即応病床は百五床)。重症化しやすい高齢者施設でクラスター(感染者集団)が多発している。どう確保する。

 (ピーク期に確保する全病床)千四百八床の中で二百床を確保するということで、各医療機関に重症者の受け入れをお願いしていくしかない。

 また、各医療機関によって受け入れる患者の症状の軽重が違うので、その振り分けをスムーズにしたい。先月末に整えた、(陰性確認後も合併症やリハビリで退院できない患者を受け入れる)転院患者受け入れ病床も、その一環だ。

 −年末年始の医療体制は。また、県民に伝えたいことは。

 各郡市医師会には、年末年始に必ず各一カ所は診療医療機関を開けるようお願いした。マスクをしていない人もいるが、「自分は感染しているかもしれない」と考えてほしい。感染予防は「人に感染させない」ということを第一に考えてもらいたい。

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