Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
静岡県の川勝知事は9日、御殿場市には「コシヒカリしかない」などと発言したことについて会見を開き、一貫して「誤解があった」と説明し、謝罪はしなかった。 (静岡・川勝知事) 「御殿場に対して何か批判めいたことを言ったと受け取られたのは誤解であるということを明確に申し上げる」 9日、臨時の記者会見を開いた静岡・川勝知事は、自身の発言が「誤解を招いた」と訴えた。 問題となっている発言は10月23日、参議院静岡選挙区補欠選挙で応援演説を行った川勝知事が、相手候補が静岡・御殿場市長だったことを踏まえて述べたもの。 (静岡・川勝知事) 「こちら(浜松)は食材の数も、439品目ある静岡県のうち、3分の2以上ある。あちら(御殿場)はコシヒカリしかない。だが飯だけ食って、それで農業だと思っている。」 「浜松は遠州の中心、経済はここが引っ張ってきた。あちら(御殿場)は観光しかありません。それしか知らない人間(前市長)が静岡県全体の参議院議員になってどうするんですか、だめです」 静岡県にはこの発言に対する苦情の電話やメールが、8日午後5時すぎまでに370件寄せられたという。 御殿場市議会も、12月定例会で知事に発言の撤回と謝罪を求める決議案を提出することを決めている。 参院静岡補選で前御殿場市長を擁立した自民党の会派は9日午前、静岡県の次期総合計画に対する意見書を提出した。しかし…。 (自民改革会議 代表) 「わが会派としては川勝知事との信頼関係を作ることは不可能に近い。ただ県政の停滞を招くことはわれわれの本意ではない」 意見書を手渡す予定だった知事との約束を断り、副知事に提出。度重なる問題発言に対する怒りをあらわにした。 (自民改革会議 代表) 「県政の停滞を招かないために我慢して我慢して我慢して…いろいろなことがありました。もう堪忍袋の緒が切れたということでございます。われわれが窓口とすべきところは川勝平太知事ではないのかな」 記者会見で静岡・川勝知事は「コシヒカリしかない」という発言は前御殿場市長の言葉を引用したものだと説明した。 (静岡・川勝知事) 「この発言の前提にあったのは、(前御殿場市長が)御殿場のコシヒカリを自慢したいがために、ご飯だけあればおしんこがあれば何もいらないと言った。これを逆手に取った」 そして、一連の発言は相手候補にのみ向けられたものだと釈明した。 (静岡・川勝知事) 「(前御殿場市長が)農芸品に対して十分な理解をもっていなかったと思っておりましたので、私は彼に対して静岡県の農業を担う上でも到底、代表になり得ないと。候補者の器量について不十分だということを言うために短時間で演説したものであって、別にそれは御殿場市民全員に対して向けたものではなく、特定の候補に向けたものであります」 自身に「誤解を生んだ責任はある」と述べたものの、選挙中の論戦だったと理解を求め、最後まで謝罪の言葉はなかった。 この会見について“知事与党”のふじのくに県民クラブは… (ふじのくに県民クラブ 会長) 「“誤解(があった)”だけではなくて、誤解するような発言になってしまって大変失礼しましたというところまで言ってほしかったと思っていました」 改めて知事に申し入れを行う考えを示した。 一方、御殿場市長も会見を開き、“知事の説明では市民の納得は得られない”という考えを示した。 (静岡・御殿場市長) 「謝罪という会見ではなくて、御殿場市民の心の傷はとても消えない、そういった内容だと私は感じました。今の段階で改まって、建設的な方向へ向くという気持ちは今はありません」 自民党会派は知事の会見を受け、賛同する公明党の県議らと連名で知事に抗議文を提出した。 (自民改革会議 代表) 「あの会見を聞いて県民の皆さんが納得できるような内容だったと思いますか?(知事に)今後どのような行動をとっていただきたいというのは、これからの私どもの議会対応の中でしっかりと示していきたいと思います」 知事の「コシヒカリ発言」の波紋はまだ収まりそうにない。
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