沖縄県は４日、新たに１０歳未満から９０歳以上の男女６０２人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。１日当たりの報告数では最多だった３日の４６７人を１３５人上回り、過去最多を更新した。先週の水曜日の１・７倍に増えた。２２日連続で前週の感染者数を上回った。累計感染者は２万６４０６人となった。
県内の新型コロナウイルス１日の感染者数の推移
７・８月の沖縄の感染者（人）
玉城デニー知事は県の対策本部会議後に記者会見を開き、今週の新規感染者数の合計が最大で６千人に達するとの試算を示し、「規模の拡大速度は過去と比較にならない」と強い危機感を示した。その上で「県内の医療提供体制に深刻な影響を与える。２週間、全力で感染対策の徹底をお願いしたい」と県民に呼び掛けた。
直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数は１７８・４３人で過去最多を更新し、沖縄が全国最多。２番目に多い東京都は１６７・２２人で全国平均は５８・７１人。入院者数や自宅療養者などを含めた療養者数も３４９７人で過去最多を更新した。
新規感染者６０２人の年代別では２０代が１５７人で最多。次いで３０代が１０１人。４０代以下が８割を占める。市町村別では那覇市が１４２人で最多。感染経路が追えているのは２４８人で家族感染が１４１人で最多となっている。
新たに４件のクラスター（感染者集団）も公表。中部保健所管内で友人らで会食した１１人のうち３０～４０代の男性６人の陽性を確認。３人がデルタ株も陽性だった。那覇市内の県立学校では１０代の生徒６人の陽性を確認。最初に陽性が判明した生徒と登下校が同じだったり、会食した友人同士で広がったとみられる。
残る２件は家族内感染。うち１件は複数の家族が集まった会食で１１人の陽性が確認された。
米軍関係は新たに５人の感染者報告があった。
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