2021年01月02日15時49分
「元の生活に戻れるように」。新型コロナウイルスが猛威を振るう中で迎えた元日。各地の神社では感染拡大防止のため、夜通しの初詣受け入れを自粛するなどし、例年と比べ参拝者は減少した。初詣客は感染終息を祈願して手を合わせていた。
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昨年の三が日に約318万人が訪れた明治神宮(東京都渋谷区)。大みそかから元旦にかけての終夜参拝をやめたほか、間隔を空けて参拝するよう目印を設けるなど感染対策を講じた。神職の禰宜(ねぎ)、水谷敦憲さん(62)は「帰省を自粛した人たちで参拝客が増えるかもしれないとも思っていたが、今年は昨年の半分以下だ」と話す。
感染防止のため、飲食できる店は境内から姿を消した。川崎市の主婦黒木万紀子さん(73)は「毎年正月にここでお神酒を飲み、おでんを食べるのが恒例だった」と少し残念そうな表情。夫の徹令さん(70)は「コロナが終息し、一日でも早く元の生活に戻れるように」と祈ったという。
大学1年生の娘(19)と一緒に訪れた港区の会社員女性(55)は「人が少なかったので安心してお参りできた。正月は墓参りと初詣だけにし、できるだけ静かに過ごしたい」と話した。
生田神社(神戸市)でも参拝者の姿はまばらだった。例年の三が日には100万人近くが訪れ、拝殿から楼門まで人が連なるが、この日はほとんど行列はできなかった。
毎年、初詣に来ているという同市の男性(78)は「去年はコロナで大変な1年だった。今年は早くコロナが終息して、皆が楽しめる年になってほしい」と新年への期待を込めた。
一方、コロナ禍で百貨店などの初売り客も例年より減少。2日朝、高島屋大阪店(大阪市中央区)の初売りでも、開店前に列をなす客は例年より9割以上減った。家族へのプレゼントを買いに夫婦で来た大阪市生野区の40代の会社員男性は「こういう時期なので、必要最低限の人数で来た」と言う。
「毎年友達と福袋を買いに来るのが楽しみだったけど今年は1人」。堺市の60代主婦は、マスクにフェースシールドも着用し、朝一番乗りで開店を待っていた。ネット販売となった年始の福袋には「使いにくい。若い人はできるだろうけど」と困惑の様子。感染への不安もあり、「食料品だけ買ったらすぐに帰る」と話した。
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