高級時計をシェアする新ビジネスを展開していた男が、預かった時計を売り払った挙句、中東ドバイに逃亡しました。警察は、すでに男の逮捕状を取っていて、近く国際手配する方針です。
■預かったロレックスを無断で売却か
高級腕時計のシェアリングサービス『トケマッチ』を運営していた小湊敬済こと、福原敬済容疑者(42)です。ことの発端は今年1月末、トケマッチの運営会社ネオリバースが突然解散を公表したことでした。
トケマッチは、高級腕時計をオーナーから預かり、別のユーザーにレンタルするサービスで、オーナーはレンタル料の半額を受け取ることを約束されていました。こうして3年前にサービスを開始して以降、1500本以上預かるまでになっていたといいます。
実際にトケマッチに100万円の腕時計を預けていた男性はこう話します。
腕時計を預けた男性
「3カ月以内にレンタルがなかったら、お返しするか金額を下げる対応をすると話を聞いたので、ちゃんと動いているんだと判断した。そうすればお互いプラスマイナスもほぼないので、お互いウィンウィンなビジネススキームだと思って預けた」
しかし、その腕時計は今も手元に戻ってきていません。さらに、別のオーナーの腕時計は、無断でオークションサイトに出品されていました。
■ドバイへ出国 会社解散と同時期に
事態が動いたのは5日。警視庁は、客から預かったロレックス1本を65万円で売却した業務上横領の疑いで、福原容疑者の逮捕状を取りました。ただ、福原容疑者は1月下旬、サービスを終了した同じ時期に、成田空港から中東のドバイに出国。今後、国際指名手配する方針だということです。
腕時計を預けた男性
「国内で売りさばいていたという部分と、逃げた先がドバイだったという話を聞いて、なんだドバイかと。なるほど、うまくやったなと」
警視庁によると、高級腕時計約70本がすでに売却済みで、1億円分の被害が確認されています。
最初から返すつもりがなかったのか、それとも途中から事業が回らなくなったのか。福原容疑者が時計をクリーニングに出していた店では…。
時計クリーニング店
「礼儀正しく気さくな方。時計の点検や状態の確認で来ていただいた。最初は2〜3本とか。最初は月に多くなかったが、徐々に増えてきた。(Q.何月ごろ一番増えた?)去年の秋ごろ。キャンペーンを打って集まったと。(一度に)15本とか20本ぐらい」
トケマッチは去年12月にも大規模キャンペーンを実施。預かった時計を撮影するためのクリーニングだと説明していたといいますが、年末を最後にパタリと依頼がなくなったそうです。
時計クリーニング店
「『ありがとうございます。来年もよろしく』みたいなことを言ってました」
ちょうどこの頃、本社が入る大阪市内のマンションでは、事務所から棚やショーケースを運び出す姿を近隣住民が目撃していて、その後、人の出入りがなくなったといいます。
会社の経営状況はどうなっていたのか。倒産情報などを扱う専門家はこう話します。
東京商工リサーチ情報本部 原田三寛部長
「預託や投資で10〜20%を確保できるビジネスモデルはなかなか聞かない。2020年はコロナ禍の初期、外出規制が厳しかった時。この時に時計を借りて預託を受けて、それを貸し出すことで、どこまで利益があったかは相当疑問」
からの記事と詳細 ( サービス終了時期にドバイへ出国…高級時計シェアリング『トケマッチ』代表を指名手配[2024/03/06 23:30] - テレビ朝日 )
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