
停滞する秋雨前線の影響で、九州などで既に大雨となっています。今後も西日本や東日本で大雨となる見込みで、所によっては過去に経験のない記録的な大雨となるおそれがあります。 大規模で多発的な土砂災害や、河川の氾濫、浸水などに厳重に警戒してください。「想定外」が起こりうる状況ですので、自分は大丈夫と過信せず、早めの避難をお願いします。
観測史上1位の雨量を上回るおそれ
上の図は、各アメダス地点の観測史上1位の72時間雨量記録と、12日(木)21時~15日(日)21時の72時間予想雨量を比較したものです。各地点の1位の値を100%として、予想雨量が何%に相当するかを示しているため、赤色の100%以上となっている地点は観測史上1位の雨量を超える予想だと読み取ることが出来ます。 九州や中国地方、東海、北陸などで、観測史上1位と同等程度かそれ以上の大雨が予測されています。 各地で想定されている治水などの対策の限界を超えてくる可能性があるため、大規模な災害が発生してもおかしくないと考えられます。
これらの地域は、南西から暖かく湿った空気が流れ込みやすく、断続的に雨雲が発達しやすい状況になると見込んでいます。 具体的な予想雨量は、多いところでは500mmを超え、その後来週前半にかけての総雨量が600~800mmに達するおそれもあります。1週間たらずで平年1か月分のの2~3倍の雨が降るおそれがあるといえます。 また、湿った空気や風向などの条件が重なると「線状降水帯」と呼ばれる危険な雨雲の列が発生することがあり、局地的に予想を上回るような大雨となるおそれもあります。
「想定外」が起こりうる状況
川の堤防や山の斜面など、大雨災害の起こりやすい場所では、過去の統計などから想定される雨量に応じた対策が講じられています。 想定に余裕をもたせて治水、治山の設計がされているとはいえ、過去の記録にないような大雨が降ると「想定外」になる可能性があり、大規模で多発的な土砂災害や、堤防の決壊などの大災害に繋がるおそれがあります。 最新の気象情報や、自治体からの避難情報を小まめに確認し、手遅れになる前に危険な場所から避難してください。大雨の状況下であっても「自分は大丈夫」という心理が働きやすいため、避難の際は周囲の人とも声を掛け合い、遠方に住む家族などにも避難を呼びかけるなどしてください。
ウェザーニュース
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