Thursday, December 17, 2020

ネットの誹謗中傷問題 法的責任は「ツイートされた時点で発生」 - livedoor

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恋愛リアリティー番組『テラスハウス』の出演者で女子プロレスラーの木村花さんを中傷する投稿を繰り返したとして、警視庁は12月17日、大阪府箕面市の20代男性を侮辱容疑で書類送検した。

毎日新聞(12月16日)によると、男性は5月中旬ごろ、「顔面偏差値低いし、性格悪いし、生きてる価値あるのかね」「ねえねえ。いつ死ぬの?」など数回にわたって書き込んでいたという。

警視庁は他にも、一定期間のページを復元できるソフトを使って約1200件(約600アカウント)の投稿内容を確認したという。

木村さんが亡くなった後、ツイッターではアカウントや一部のリプライが消され、木村さんの投稿のリプライ欄には「削除されたアカウントによるツイートです」、「このツイートは表示できません」などの表示が多数確認されていた。

●法的責任が消えるものではない

誹謗中傷を書き込んだ場合、アカウントやツイートを消しても法的な責任は免れないのだろうか。ネットの誹謗中傷問題にくわしい小沢一仁弁護士は「当然問われます」と話す。

「法的責任は、ツイートがされた時点で発生します。その後に削除などがされても、過去の行為が消えるものではありませんし、一度発生した法的責任が消えるものでもありません」

つまり、一度誹謗中傷を書き込んだ場合、後から消したところでもう遅いということだ。小沢弁護士は警察が捜査をすることで抑止につながるのではないか、と話す。

「インターネット上で特定の人が集中的に誹謗中傷されるような事案では、攻撃をしているひとりひとりは、他の人もしているから自分がしてもたいした問題にはならないという心理が働き、軽い気持ちで投稿する傾向にあると思いますが、攻撃されている人はそれを一身に受け止めることになります。

これによる精神的苦痛は相当なものだと思われ、その結果、自殺など深刻な結果を招く可能性もあります。

このような事案は、インターネット上で日常的に見られるようになっているので、事前抑止のためにも、捜査機関には積極的に動いていただき、事案の公表がされるようになればと思います」

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