神奈川県庁
神奈川県内で１９日、新型コロナウイルスに感染した横浜市の男女２人の死亡と、３１５人の感染が明らかになった。３００人を超えるのは、過去最多となった１７日の３１９人に続いて２度目で、このうち１８７人が感染経路不明。県や横浜、川崎など５市の保健当局が発表した。
横浜市は市内の６０代男性と８０代女性の死亡と、過去最多となる１７８人の感染を発表した。
市によると、死亡した男性は３日に持病の糖尿病が悪化して入院した際に感染が判明。人工呼吸器による治療を受けていた。女性はクラスター（感染者集団）の発生した市内の有料老人ホームの入居者で、１３日に感染が分かり、１５日から入院治療を受けていた。
感染者のうち、５０代男性は市立中学校教諭。この学校では生徒３人の感染も確認されており、２１日は臨時休校となる。他に、３０代の市立小学校女性教諭、６０代の県警情報管理課の男性職員も含まれる。
県は４８人の感染を発表した。このうち５人は平塚保健福祉事務所管内にある私立幼稚園の園児と職員。これまでの判明分と合わせて感染者は９人になり、県はクラスターと認定した。また、鎌倉市の２０代男性は県立高校教員で、生徒や教職員に濃厚接触者はいないという。
川崎市は幼稚園児から８０代までの男女５０人の感染を発表した。市北部の病院に入院していた７０代女性患者と、看護師・理学療法士ら職員４人の陽性が新たに判明。この病院の感染者は計１１人となり、クラスターと認定された。市立井田病院（中原区）の５０代女性看護師ら２３人の感染経路が不明という。
横須賀市は２日連続で過去最多となる１８人の感染を発表した。６０代のパート男性は三浦縦貫道路の料金所で勤務。５０代の市職員女性は上下水道局技術部に所属し、逸見総合管理センターで勤務する。
相模原市は１６人の感染を発表した。このうち市立学校職員の５０代女性と２０代の女性会社員は同居家族で、先に別の家族の感染が確認されている。
藤沢市は５人の感染を発表。このうち１０代の女子生徒は通っている学校の友人の感染が判明し、検査を受けて陽性だった。
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