Tuesday, March 7, 2023

赤く光るメダカ販売か 東工大から流出 カルタヘナ法違反で初の逮捕 - 毎日新聞

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警視庁
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 赤色に発光するように遺伝子改変したメダカを未承認で飼育、販売したなどとして、警視庁生活環境課は8日、千葉県九十九里町の自営業、古川敏一容疑者(68)ら男性5人をカルタヘナ法違反の疑いで逮捕したと発表した。同法違反での逮捕は全国初。いずれも容疑を認めているという。

 カルタヘナ法は生物多様性を守るため、遺伝子組み換え生物の栽培や飼育、販売などを規制する法律。研究室などの閉鎖空間以外で遺伝子組み換え生物を扱う場合は、生態系への影響がないことを証明し、国からの承認を得ることが義務づけられている。

 古川容疑者の逮捕容疑は2022年7月ごろ、国の承認を得ずに遺伝子改変したミナミメダカ約20匹を自宅近くの用水路に廃棄したほか、同年8月に3匹を飼育したとしている。

 同課によると、5人はいずれも遺伝子改変したメダカを飼育し、ネットや即売会などで1匹150円~10万円で販売していた。09年ごろに東京工業大で研究目的で保管されていた卵を当時の男子大学院生が持ち出し、知人に譲り渡したことで拡散したという。古川容疑者は仲間から仕入れて多数の客に販売していたが、警視庁の捜査が迫っていることを察知して用水路に廃棄したとみられる。

 環境省の担当者は「承認を得ていない遺伝子組み換え生物が出回れば、遺伝子が汚染されたり、在来種が駆逐されたりする恐れがある」と注意を呼びかけている。【高井瞳】

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