Monday, March 13, 2023

死刑確定の袴田巌さんの再審認める決定 57年前の事件 東京高裁 - nhk.or.jp

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高裁での争点は、逮捕から1年以上あとに現場近くのみそタンクから見つかった、犯人のものとされる衣類についた血痕の色の変化で、弁護側は「時間がたつと血痕の赤みはなくなる」としてねつ造された証拠だと主張した一方、検察は血痕がついた布を1年余りみそに漬ける実験を行い、「一部に赤みが残った」として申し立てを退けるよう求めました。

これについて東京高裁の大善文男裁判長は13日午後、決定を出し、「1年以上みそに漬けられた血痕の赤みが消えることは、専門的な知見から科学的に推測できる」として「衣類は事件から相当な期間が経過したあとに捜査機関を含む第三者がタンクに隠した可能性が否定できない」と指摘しました。

そのうえで「衣類のほかに袴田さんを犯人と認定できる証拠はなく、確定判決の認定に合理的な疑いが生じることは明らかだ」として、再審を認めました。

決定が確定すれば、今後、袴田さんの裁判がやり直されることになります。

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