劣悪な環境で多数の犬を飼育したとして、警視庁は29日、東京都八王子市片倉町、元ブリーダーで会社役員の尾川隆容疑者(46)を動物愛護法違反(虐待など)容疑で逮捕したと発表した。施設からは天然記念物の甲斐犬とシバ犬が計104匹見つかり、警視庁は増えすぎて適切に管理できない「多頭飼育崩壊」の状態だったとみている。
発表によると、尾川容疑者は1月、自宅に併設した施設で甲斐犬9匹とシバ犬1匹の計10匹を狭いケージ内に押し込めて衰弱させたほか、飼育環境の改善を求める都の命令に従わなかった疑い。逮捕は27日。
警視庁は都から告発を受け、1月24日に施設を捜索。104匹が飼われており、他の犬に耳をかじられたり、ケージに押し込められて首や足が曲がったりした犬が見つかった。特に衰弱した10匹について、虐待容疑の対象にしたという。
尾川容疑者は2010年から甲斐犬などを飼育し、ネットを通じて販売していた。都が20年以降、68回にわたって行政指導や立ち入り調査を行い、昨年12月には動物愛護法に基づく改善命令を出していた。
尾川容疑者は調べに容疑を認め、「子犬を売ろうと繁殖したが、販売実績が下がり、飼育頭数が膨らんだ。虐待と言われても仕方がない」と供述している。
からの記事と詳細 ( 天然記念物の甲斐犬とシバ犬104匹、劣悪な環境で飼育…元ブリーダー逮捕 - 読売新聞オンライン )
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