林芳正外相は31日の記者会見で、4月1~2日の日程で中国・北京を訪問し、秦剛国務委員兼外相らと会談すると発表した。中国が軍事的挑発を続ける尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海情勢について意見を交わすほか、北京で拘束された邦人男性の早期解放を求める見通し。
林氏は「建設的かつ安定的な関係の構築に向けて、率直かつ突っ込んだ意見交換を行う」と述べた。
5月の広島市での先進7カ国(G7)首脳会議や4月に長野県軽井沢町で開催するG7外相会合では「中国を含むインド太平洋地域のさまざまな課題について議論する考えだ」と強調。「今回の私の訪中も踏まえ、議長国としてG7における議論を主導していきたい」と述べた。
ただ、政府は31日、中国を念頭に先端半導体分野の輸出規制を強化するため外為法の省令を改正すると発表した。対中輸出管理の厳格化で、林氏の訪中に影響が出る可能性もある。
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