熊本県内を走行中の九州新幹線で8日に起きた放火未遂事件で現行犯逮捕された無職三宅潔容疑者(69)=福岡市博多区大博町=が事件直前、知人に宛てて「死にたいけど死にきれない。旅に出ます」との内容の手紙を残していたことが、関係者への取材で分かった。容疑者は東京都内の京王線で起きた乗客刺傷事件の「まねをした」と供述しており、熊本県警は動機などを詳しく調べている。
三宅容疑者と同じマンションに住む知人男性(54)によると、7日午後5時ごろ、自宅の郵便受けに容疑者宅のものとみられる鍵と便箋が入っているのを見つけた。便箋には「夫婦で仲良くしてください。死にたいけど死にきれない。旅に出ます。三宅」などと書かれていたという。
同日午後7時ごろには、容疑者から電話があり、「今は熊本にいる。死にきれない」と口にしていた。男性は心配になり「そんなこと言わずに早く帰ってきて」と伝えたという。
1~2カ月前に「体調が悪くて入院しないといけないかもしれない」と話していたが、2日ほど前に会った際は普段と変わらない様子だったという。男性は「こんなことをするなんて」と困惑した様子で話した。
付近の住民は三宅容疑者が毎朝のようにマンション前の花壇を手入れし、歩道を清掃する様子を見掛けていた。温厚な人柄だったという。容疑者は近くで会社を営む男性(57)に「以前はトラック運転手をしていたが、もう免許は返納した。生活保護を受けて暮らしている」と話したという。男性は「人に迷惑を掛けるような人ではなかった。悩みがあったなら聞いてあげればよかった」と声を落とした。
(小笠原麻結、小川勝也)
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