4日朝、岡山県総社市の国道で、横断歩道を渡っていた幼い子どもを含む4人が車にはねられ、幼稚園児の女の子と大人の女性の合わせて2人が意識不明の重体だということです。
警察は運転していた64歳の会社役員を過失運転傷害の疑いで逮捕し、事故の詳しい状況を調べています。
4日午前8時半すぎ、総社市の国道180号線で、横断歩道を渡っていた大人の女性2人と幼い女の子2人の合わせて4人が、走ってきた乗用車に相次いではねられました。
警察によりますと、4人は2組の親子とみられ、いずれも病院に運ばれて手当てを受けていますが、このうち未就学とみられる幼い女の子1人と、大人の女性の合わせて2人が意識不明の重体だということです。
総社市教育委員会によりますと、事故に巻き込まれたのは市内の幼稚園に通う園児2人とそれぞれの保護者で、幼稚園に登園する途中だったということです。
警察は、乗用車を運転していた岡山県新見市の会社役員、林田覚容疑者(64)を過失運転傷害の疑いで、その場で逮捕しました。
調べに対し「取引先に向かう途中だった」と供述しているということです。
現場は、JR東総社駅にほど近い押しボタン式の信号機がある横断歩道で、警察によりますと、当時、横断歩道の信号は青で、乗用車側の信号が赤だったとみられるということで、事故の詳しい状況を調べています。
事故目撃した人「運転手がぼう然と立っていた」
事故の直後に現場を目撃した70代の男性は「ドンという音がして外に出ると3人が倒れていた。子どもの1人は泣いていて、運転手がぼう然と立っていた」と話していました。
また、近くのガソリンスタンドに勤務している男性は「事故の通報を頼まれ、何事かと見てみたら、大きな事故が起きていて驚いた。近くの人たちがすぐに駆けつけ、はねられた人たちの介抱にあたっていた」と話していました。
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