連続企業爆破事件で指名手配されている「桐島聡」を名乗る男が、29日に死亡した。男は逃亡生活の中で、女性から交際を求められた際に、「自分は幸せにできるタイプではないから」という理由で断っていたという。
■逃走直前…父に電話「岡山で女と一緒にいる」
「自分は桐島聡だ」「最期は“本名”で迎えたい」と、およそ50年の逃走を経て現れた「桐島聡」を名乗る男。
1974年の東京・丸の内の三菱重工ビル爆破事件など、10件以上の爆破事件を起こしたのが、過激派集団「東アジア反日武装戦線」だ。
そのメンバーの1人だった桐島容疑者。1975年に韓国産業経済研究所のビルに手製爆弾を仕掛けたとして指名手配されていた。
男は「内田洋(うちだひろし)」という別の名前を名乗り、数十年にわたって神奈川県藤沢市内の工務店で住み込みで働いていた。
男が通っていた飲食店の店主はこう話す。
内田洋を名乗る男が通っていた飲食店店主
「(Q.『うっちー』はどういうきっかけで呼び始めた?)通り名、通称『うっちー』だったので。うちのスタッフが聞いた話で、30歳くらいの女性に交際のアプローチをされたんだけれど、『自分は幸せにできるタイプじゃないから』ということで、断ったという話は一度だけ聞いたことがあります」
工務店の近隣住民
「(桐島聡容疑者を名乗る男は)ガリガリでしたよ。身長も160センチなかっただろうし。体重も40キロあったかなかったかってところじゃない」
男は末期の胃がんを患っていて、2週間ほど前に倒れ病院に救急搬送されていた。倒れているところを助けたという男性はこう話す。
工務店の近隣住民
「ちょうど入り口のところに倒れているというか、立ち上がれなくて、しゃがみこんでいて。通りかかった人が1人で助けようとしたけど、重いからちょっと手伝ってくれと言われて、手を貸した。70歳の上に見えたけどね。この人、大変だな。1人で生活できるのかなって思ったぐらい、もう本当に動くのやっとみたいなね。引きずってあげてった感じだから」
一方、桐島聡容疑者の事件前後の様子も明らかになってきた。
捜査関係者によると、桐島容疑者は逃走直前まで新宿・歌舞伎町の飲食店でアルバイトをしていて、爆破事件の翌月に渋谷区の金融機関で現金を引き出し、その後「岡山で女と一緒にいる」と、広島に住む実家の父親に電話したのが最後に確認された動向で、組織の中でただ一人一度も逮捕されなかった。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年1月30日放送分より)
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からの記事と詳細 ( 死亡した“桐島聡”名乗る男 逃亡生活中…女性から交際を求められ「幸せにできない」2024/01/30 18:58 - テレビ朝日 )
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