【NQNニューヨーク=岩本貴子】24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比3.42ドル(5.9%)高の1バレル61.18ドルで取引を終えた。エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が座礁し、他の船が通航できない状態になった。原油輸送が滞るとの懸念から買われた。
AP通信によると復旧には2日以上かかるという。石油の輸送を追跡する調査会社タンカー・トラッカーズ・ドット・コムはツイッターに「サウジアラビア、ロシア、オマーン、米国の石油を積んだタンカーが(運河の)両端で待機している」と投稿した。
新型コロナウイルスのまん延を受けた欧州経済への懸念がやや和らいだのも買いを誘った。ドイツのメルケル首相は24日、23日に発表した4月の復活祭期間中のロックダウン(都市封鎖)の強化について、一部を撤回する考えを示した。原油先物は前日に大幅に下落しており、自律反発狙いの買いも入りやすかった。
米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した週間の在庫統計で、原油在庫は小幅減少の市場予想に反して前の週に比べて190万バレル増えた。ただ、24日は売り材料にならなかった。
ニューヨーク金先物相場は小幅に反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比8.1ドル(0.5%)高の1トロイオンス1733.2ドルで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が24日の議会証言で改めて緩和的な金融政策を続けると述べ、金市場への資金流入が続くとの見方が相場を支えた。
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