先月26日に始まった新型コロナワクチン接種から6日目の3日、国内でワクチン接種後に死亡した事例が初めて出た。疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は同日、緊急記者会見を開き、「新型コロナワクチン接種後に死亡したとの事例が2件報告された。ワクチン接種と死亡の因果関係を調査中だ」と明らかにした。 ■「新型コロナに対する不安」韓国が世界14カ国で1位、日本は? 疾病管理庁と京畿道によると、死亡した2人はアストラゼネカ社製ワクチンを接種して数時間後から異常反応が出て、3日午前、死亡したとのことだ。最初の死亡者は50代の男性で、2日午前9時30分ごろ、京畿道高陽市内のある療養病院でワクチンの接種を受けたが、11時間後から胸の痛み、吐き気、呼吸困難などの症状が現れ、翌3日午前7時ごろ死亡した。2人目の死亡者は同道平沢市内のある療養病院に入院していた60代の男性で、先月27日午後2時30分ごろ、ワクチンの接種を受けた。この男性は接種から33時間後に発熱や全身の筋肉痛などの異常反応が現れ、今月3日午前10時ごろ死亡した。 保健当局は、医療専門家からなる被害調査班を派遣し、2事例について疫学調査をしている。ワクチン接種のために死亡したのかどうかの因果関係を確認するためだ。死亡者はそれぞれ心臓と脳血管関連の基礎疾患があり、療養病院に入院していたという。鄭銀敬庁長は「専門家の検討を経た後、最終的な内容がまとまり次第、速やかに結果を公表する」と述べた。
保健当局は、新型コロナワクチンの接種が進めば進むほど、接種後に死亡などの異常反応事例が増えると見ている。新型コロナワクチン接種者は今月1日に6万3644人追加され、累計8万7428人に増えた。このうち2人が死亡し、3人がアナフィラキシーショック(全身性アレルギー反応)疑い例だ。ただし、保健当局は疑い例の3人について、接種後2時間以内に呼吸困難などのアナフィラキシーショックと同様の症状を示す「アナフィラキシー様反応」が疑われる例として報告、2人は既に回復したと明らかにした。頭痛・発熱・吐き気などの軽い副作用は204件報告された。接種後の死亡や異常反応はすべてアストラゼネカ社製ワクチン接種者で確認された。ファイザー社製ワクチンの接種者は1524人に過ぎず、直接の比較は困難だ。 鄭銀敬庁長は「今後、予防接種後に死亡などの異常事例が増えても、ワクチンに対し過剰な不安を持つのではなく、順に接種を受けてほしい」と要請した。その上で、「全世界の2億人以上が既に新型コロナワクチンを接種したが、アナフィラキシー以外の重症の副作用は報告されていない」「ある程度安全性がある複数のワクチンが接種されていると判断している」と述べた。同庁長は以前、海外で発生したワクチン接種後の死亡例のうち、ワクチンとの因果関係が確認された例はない、とも言っていた。英国の場合、2月14日までにアストラゼネカ社製ワクチンは690万回分接種されたが、異常反応の報告は3万1427件に過ぎなかった。アナフィラキシーは105件、接種後の死亡は205件だった。 専門家たちも、「まだ『ワクチンの副作用』を懸念するのは早い」としている。嘉泉大学予防医学のチョン・ジェフン教授は「現在、ワクチンを接種している療養病院・施設入所者のほとんどは健康状態が良くないため感染に弱く、ワクチンとは無関係に自然死する事例があるものと見られる」「ワクチン接種前後で死亡者が急激に増加したのでない限り、ワクチンを疑う必要はない」と語った。
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