気象庁によると、22日午前1時8分ごろ、大分県中部・西部・南部や宮崎県北部で震度5強の地震を観測した。震源地は日向灘で、震源の深さは45キロ。地震の規模を示すマグニチュードは6・6と推計される。地震による津波の心配はないという。
震度5強を観測したのは、大分県内では大分市や佐伯市、竹田市。宮崎県内では延岡市や高千穂町。その他、熊本県阿蘇地方や高知県西部でも震度5弱を観測した。震度5強を観測した大分県は22日午前1時10分に災害対策本部を設置。宮崎県も災害警戒本部を立ち上げた。
震度5強を観測した大分県佐伯市によると、市内で3人が避難の際にけがをしたり体調を崩したりして救急搬送された。80代の男性は避難の際に転倒。60代男性は屋内で落ちてきた物に当たったという。市役所に避難してきた女性は、体調が悪くなったという。
同じく震度5強を記録した大分市によると、市内5カ所で水道管が破裂している。また、街灯1本が倒れた。人的被害は確認されていない。同市消防局によると、各地で警報器の鳴動があったが、火災はなかったという。テレビでは市内で赤い炎のようなものが映ったが、これは昭和電工の工場の炎で火災ではないという。大分市府内町のコンビニでは、棚の商品が多少落ちたものの、酒のビンが割れたりするような被害はなかったという。
宮崎県日向市消防本部によると、市内の40代男性が自宅で転倒し、顔をけがしたとして救急搬送された。また、県警日向署によれば、市内の道路で落石が起きた模様。延岡署の管内では、地震の揺れで老朽化した街灯が倒れたという。同県高千穂町によると、地震直後に役場のエレベーターが自動停止した。
九州電力によると、佐賀県の玄海原発、鹿児島県の川内原発とも異常はないという。一方、九州電力送配電のホームページによると、大分県佐伯市周辺で計約2万8千戸が一時停電した。
JR九州によると、九州新幹線は22日の始発から熊本―新八代間で徐行運転をする。他の区間は通常通り運行するという。在来線は特急「ソニック」(博多―大分)や「にちりん」(大分―宮崎空港)が22日の始発から運転を見合わせ、「ゆふいんの森」(博多―由布院・別府)などの観光列車は終日運休する。
大分県別府市の志高湖キャンプ場で友人とテント泊をしていた高専3年の堀永遠さん(18)は、スマホから鳴り響いた緊急地震速報で跳び起きた。大きな横揺れが10秒ほど続き、揺れが収まってからも、雷鳴のような「ゴゴゴ」という音がしばらく続いたという。
別府市内の家族に電話して無事を確認し、その後、津波の心配もないとインターネット上の情報で知って安心したという。ただ、「大きな揺れだったし、周辺の道が崩れていないか心配。熊本地震など過去の地震を考えると余震がないかも気になる」と話した。
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