
【ローマ=笹子美奈子】世界保健機関(WHO、本部・ジュネーブ)のテドロス・アダノム事務局長は12日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチンについて、「医療従事者が未接種の国があるのに、追加接種分を調達している国がある。世界的な供給格差は著しく不公平だ」と述べ、3回目の接種よりも途上国への供給を優先させるよう呼びかけた。
記者会見に同席したWHOの専門家は「追加接種が決定的に必要だという科学的根拠はない」と語り、多くのワクチンで必要とされる2回目の接種後、1~2年以内の追加接種には否定的な見方を示した。
WHOによると、4か国が追加接種の計画を発表しており、数か国が検討しているという。いずれも接種後にワクチンの効果が低下する可能性に備えたものだ。ロイター通信によると、イスラエルやアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンが追加接種を計画している。英政府も3回目接種を計画し、米政府は途上国支援を優先する方針だが、米ファイザーは米国内での3回目接種の許可申請を準備中だ。
テドロス氏はまた、途上国へのワクチン供給のため、生産拠点を世界的に拡大するよう呼びかけた。
からの記事と詳細 ( ワクチン3回目接種より「途上国への供給を」…WHOテドロス氏「著しく不公平だ」 - 読売新聞 )
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