愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造事件は、署名活動団体の事務局幹部ら4人が地方自治法違反容疑で逮捕される事態に発展した。大量の署名偽造はなぜ起きたのか。住民の政治参加を保障するリコール制度の信頼を揺るがした事件の背景について3回に分けて報告する。
「税金を何だと思っているのだ! トリエンナーレ、あっちこっちに電凸(電話攻撃)したので報告」
2019年8月、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長がツイッターに投稿すると、瞬く間に同調するコメントが集まった。「高須先生の力で大村知事に天罰を与えてください」「大村には知事を辞めていただきたい」――。賛同を示す「いいね」は1万7000件に上った。
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動は、同月開幕した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で、昭和天皇の写真を燃やす場面がある作品などが展示されたことを発端に始まった。
翌20年6月2日、高須氏が作家の百田尚樹氏、評論家の竹田恒泰氏らと並び、「愛知100万人リコールの会」設立を発表した記者会見。司会者としてマイクを握ったのが、署名偽造に関与したとして地方自治法違反容疑で県警に逮捕された同会事務局長の田中孝博容疑者(59)だった。
当時、田中容疑者は自信をみなぎらせ、…
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