新型コロナウイルスのワクチン接種を巡る混乱で、河野太郎行政改革担当相が13日の記者会見で自らの不手際を認めた。自治体で相次ぐ接種予約の停止を巡り「もう少し早く供給量を示し予約(ペース)を落としてもらう必要があった」と語り、自治体の接種加速が予想を上回っていたことを認め、陳謝した。
河野氏は同日の自民党の会合でも「想定を超えるペースで接種が進んでいる。それに供給が追いつかないのが現実」と語った。
米ファイザー製の輸入量が4~6月の約1億回分から7~9月には約7000万回分に減ることは、河野氏が5月末に公表した。河野氏は当初、1日当たり80万回程度の接種ペースを想定していたが、政府が「1日100万回」の目標を掲げたことで、自治体の接種が加速。現在は140万回程度に達しているとみられる。
◆モデルナ調達減も公表せず
職場接種などに使う米モデルナ製も、6月末までに見込んだ調達量が減ることは4月には分かっていたが契約上の理由で今月まで公表しなかった。河野氏のこれまでの説明では、モデルナ製をファイザー製と同時期に輸入すると、生産拠点がある欧州連合(EU)の輸出規制に触れる可能性があり、調達の遅れを受け入れることで、ファイザー確保を求めることができたという。
一連の政府対応に対し、全国知事会は「市区町村は国の方針に基づき接種に全力を挙げてきたのに、はしごを外されて混乱していると、政府は厳しく認識すべきだ」と批判する提言をまとめた。(井上峻輔)
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