2021年07月18日07時18分
次期衆院選群馬1区の自民党公認をめぐり、二階俊博幹事長と安倍晋三前首相がそれぞれ別の現職議員を推し、火花を散らしている。かつて福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三各元首相が議席を争う「上州戦争」と呼ばれた群馬。新たな争いは上州戦争の再来とささやかれる。
菅首相、自民総裁再選へ意欲 衆院選前改造は否定的―支持率低下「謙虚に受け止め」
公認を争うのは、前回、同区で勝ち上がった細田派の尾身朝子氏と、二階派所属で比例北関東ブロック選出の中曽根康隆氏だ。尾身氏は安倍氏に近い尾身幸次元財務相の長女。中曽根氏は祖父に元首相、父に中曽根弘文元外相を持つ。
二階氏は17日、側近の林幹雄幹事長代理を伴い前橋市で開かれた中曽根氏の後援会会合に参加。「私もしっかりバックアップする」と檄(げき)を飛ばした。
中曽根氏は2014年、17年の衆院選で群馬1区からの出馬を目指したが断念した経緯がある。後援会会合では、次期衆院選に向けて「群馬1区の代弁者として仕事がしたい」と訴えた。
これまでの慣例に従えば、前回小選挙区で勝った尾身氏が現職優先で公認候補に選ばれることになる。しかし、中曽根氏は20年の同党国会議員による党員獲得数で上位8位になるなど活動に力を入れており、林氏は会合で「党員獲得の実績も大きく影響する。強い方が選挙区で戦うのが道理だ」と尾身氏側をけん制した。
一方、安倍氏も臨戦態勢だ。先月25日に前橋市で開かれた尾身氏の集会に駆け付け、マイクを握った。安倍氏も「尾身氏は前回衆院選で相手候補に完勝した。活動に瑕疵(かし)はない。公認候補でなくなることはあり得ない」と一歩も引かない構えだ。
ただ、二階氏は山口3区では群馬1区とは逆に、現職優先を主張。山口3区は二階派所属の河村建夫元官房長官が現職だが、参院からくら替え出馬する岸田派の林芳正元文部科学相には処分をちらつかせている。二階氏の自派優遇ともとられる言動に党内からは「ダブルスタンダードだ」(竹下派中堅)との批判も広がっている。
からの記事と詳細 ( 過熱する自民「上州戦争」 二階、安倍氏が火花 - 時事通信ニュース )
https://ift.tt/36Gehun
日本
0 Comments:
Post a Comment