強い勢力の台風6号(インファ)は人が歩くようなゆっくりな速度で宮古島の東南東海上を西に進んでいます。 この先も依然として発達を続け、23日(金)には中心付近の最大風速が45m/sに達し、非常に強い勢力まで発達する見込みです。速さは時速10km未満と遅い状況が継続するため、先島諸島では暴風雨が長時間に渡って継続します。 週末以降は次第に北よりに進路を変える予想となっていますが、複雑な進路を進む可能性もありますので、この先も動向に注意が必要です。 ▼台風6号 7月21日(水)20時推定 存在地域 宮古島の東南東約170km 大きさ階級 // 強さ階級 強い 移動 西 ゆっくり 中心気圧 965 hPa 最大風速 40 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 55 m/s
長時間の暴風雨で500mm前後の大雨に
台風本体の雨雲は海上を進んでいるものの、周囲を取り巻く活発な雨雲が沖縄本島や先島諸島に断続的に強い雨を降らせています。先島諸島では今夜以降、台風の中心に近い発達した雨雲がかかるため、1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るおそれがあります。 台風の動きが遅いため先島諸島では広い範囲で300mmを超える大雨となり、多い所では500mm前後に達する予想となっています。大規模な冠水や土砂災害の危険性が高まりますので、厳重な警戒が必要です。 宮古島など長い所では丸2日間に渡って台風の暴風域に入ると見られ、停電の発生や交通機関への影響の拡大が懸念されます。台風の影響が小さくなるまでは外出を控え、安全をしっかりと確保するようにしてください。
猛烈なしけや高潮にも警戒
台風が発達しながら近づくことで、特に先島諸島の周辺海域は波の高さが8m以上に達し、一部では10m以上の猛烈なしけが予想されます。沖縄本島周辺でも6m以上の大しけとなる見込みです。波の影響は台風が離れた後もしばらく続きますので、週末いっぱいは警戒が必要になります。 さらに23日(金)からは大潮で、高潮のおそれもあります。台風の最接近と発達のピークが重なるため、満潮時刻には沿岸部や低地の浸水のおそれがあります。雨だけでなく高潮による浸水にも備えてください。
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