木下富美子氏
四日投開票の都議選で再選された地域政党「都民ファーストの会」の木下富美子氏（板橋区選挙区）が、免許停止期間中に人身事故を起こした問題で、同党の除名処分が六日、確定した。五日の決定に対し、木下氏は期限の六日夕までに不服申し立てをしなかった。
同党によると、木下氏は二日に事故を起こし、投票日後の五日に党へ報告。本人に確認したところ「交差点の右折レーンにいた際、前に出すぎたのかなと思い、後ろに下がったところ（後方の車に）ぶつかった」などと説明したという。
党の会紀委員長を務める増子博樹幹事長は取材に「事故から数日たって党に報告したことは看過できない。会見などで説明することを、自分で考えるべきではないか」と話した。
この日、木下氏は板橋区役所で開かれた都議選の当選証書付与式を欠席した。警視庁は自動車運転処罰法違反（過失傷害）などの疑いで捜査している。
都議会局によると「なぜ隠していたのか」「辞職するべきだ」などの批判のメールや電話が百五十件以上寄せられているという。
木下氏は六日、都議会会派の都民ファを離脱し、無所属の一人会派となった。（松尾博史）
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