Thursday, May 9, 2024

護衛艦を空撮したような動画に防衛省「防衛に重大な支障を生じかねない」…本物の「可能性高い」 - 読売新聞オンライン

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 海上自衛隊横須賀基地(神奈川県)に停泊中の護衛艦「いずも」をドローンで空撮したような動画がSNSに投稿された問題で、防衛省は9日、「実際に撮影された可能性が高い」との分析結果を発表した。同基地は、許可を得ていないドローンの飛行は禁止されている。同省は「防衛に重大な支障を生じかねず、極めて深刻に受け止めている」とし、対策を急ぐ。

 動画は19秒間で、海自最大級のいずも(全長248メートル)の甲板上空を、艦尾から艦首方向にゆっくりと移動しながら撮影したような様子が映っている。日本語・英語・中国語で「中国のスパイがドローンを使っていずも上空を飛行した」と書き込まれ、拡散した。

 発表では、画像や動画は3月26日に中国の動画投稿サイトにアップされ、同29日にはX(旧ツイッター)に転載された。同省は、動画に映った護衛艦や付近の建物、植物などの形状を分析し、 捏造ねつぞう された可能性は低いと判断した。

 同省は、動画の撮影日時などについて「情報収集能力を明かすことになる」として回答しなかった。関係者によると、海自が把握したのは3月30日だった。

 同省担当者は「(飛行に)対処していれば、こんなにきれいに(ドローンが)飛んでいくことにはならない」と述べ、強制的に排除する対抗手段をとっていなかったことを認めた。動画に秘密にすべき情報は映っていないとしている。

 ネット上では、いずもの動画の投稿者と同じアカウント名から、米海軍横須賀基地に停泊中の米空母「ロナルド・レーガン」とみられる軍艦を空撮したような動画も投稿されている。

 同省は、いずもの動画が投稿された点について、情報戦の一環の可能性も含めて、慎重に分析している。

 横須賀基地は「小型無人機等飛行禁止法」により、管理者の許可を得ていないドローンの飛行は禁止されている。同省は、ドローンの飛行を探知したり、電波を妨害して強制着陸させたりする高性能機材の導入を検討している。

 一方、中国外務省の 林剣リンジエン 副報道局長は9日の記者会見で、いずもをドローン撮影したとみられる動画について、「その動画がどこから来たものか私は知らない」と述べ、中国は無関係との見解を示した。

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