韓国メディアはどう報じたか
翌日、韓国の有力新聞は一斉に日本政府を強く非難する社説を掲載した。 〈(日韓首脳)会談霧散の直接の背景は、日本の誠意の無さや日本発の悪材料だった。目前に迫った衆議院選挙を控えた菅政府は、「(日韓)首脳会談は役に立たない」と最後まで消極的だった。決定されていない事案が連日日本のメディアに登場し、韓国政府を探ったりもした。時を合わせて、日本は独島(竹島)領有権の主張を盛り込んだ『2021防衛白書』まで発表し、反日世論を刺激した。土壇場では相馬弘尚駐韓日本大使館総括公使が文大統領に対して不適切な性的発言をした事実が公開され、足を引っ張った 〉 (『韓国日報』社説「日本の無誠意で結局霧散した文大統領の訪日と首脳会談」) 〈 日本側の責任が少なくない。日本政府は、軍艦島などの近代産業遺産をユネスコ世界遺産に登録する際、朝鮮人強制徴用の認定および公開の約束を破り、世界遺産委員会の公開的な指摘を受けた。また東京五輪・パラリンピック組織委員会はホームページに独島を日本領土のように表示した。防衛省は独島が日本領土という防衛白書を今月13日に発表するなど、雰囲気作りを妨害した 〉 (『ソウル新聞』社説「韓日首脳会談は霧散、両国の懸案を次期政権に任せろ」) 〈 誰が見ても訪日霧散の根本的な責任は日本側にある。大統領府は反日感情と日本の誠意のない交渉態度にもかかわらず、隣国の祭りを祝わなければならないという大乗的な見地から訪日を積極的に推進した。しかし、日本は「来るなら会ってやる」「15分会談は可能だ」と、形式的な会談だけが可能だというメディアプレー(世論戦)を繰り広げた 〉 (『国民日報』社説「文の訪日を招いた日本の狭量さ。対話の紐は維持すべき」) 〈 まず、日本政府に強い遺憾の意を表明せざるを得ない。最近、韓国政府が首脳会談の開催に積極的だった反面、日本政府が消極的だったのは明白な事実だ。日本政府は最大の懸案である強制徴用・慰安婦問題に対する解決策を韓国政府が先に提示すべきという態度で一貫した。「成果もないだろうに、なぜあえて来ようとするのか」という本音が、数日前に浮上した相馬駐韓日本公使の発言からも明らかになった 〉 (『中央日報』社説「大統領訪日の白紙化が確認してくれた最悪の韓日関係」) ほかにも、「文大統領の訪日取りやめ、全面的に日本政府の責任だ」(世界日報)、「特に遺憾なのは今回の交渉過程で見せた日本政府の誠意のない高圧的な態度だ」(京郷新聞)、「最近の日本政府の姿からは相手に対する礼儀や尊重、対話を通じて問題を解決するという意志が見られない」(ハンギョレ)など、ほとんどの新聞が社説を通じて日本側に誠意がないことや相馬公使の妄言が会談霧散の決定的な原因だったと主張した。 一方、両論の社説は『東亜日報』『韓国経済』『毎日経済』の3社だけだった。 〈 韓日は、今回も長く続いているプライド競争や感情対立によって作られた不信の壁を乗り越えることができなかった 〉(東亜日報) 〈 韓国としては、日本の半導体規制の撤回も引き出さなければならない。そのような点で、韓国政府がより前向きな態度を示す必要があった 〉(韓国経済) 〈 韓日両国政府は一歩も譲らず、最後まで自己主張ばかりを繰り返した。このような結果をめぐり、韓日政府いずれも国益よりも目の前の自国の国民世論に便乗したという批判は避けられないだろう 〉 (毎日経済)
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