7月16日、東北南部と北部の梅雨明けが発表されました。南部は平年より8日早く、北部は12日早い梅雨明けで、今年は梅雨入りが遅かったため、短い梅雨となりました。それと同時に、東北地方は厳しい暑さに見舞われ、きょうは、いくつかの観測地点で気温が35度を超えて猛暑日となりました。福島では36.5度と、今年の全国最高気温を観測したほどです。
現在、太平洋高気圧は、北日本や東日本を中心に張り出しています。一方、西日本は高気圧の縁に当たり、ここ数日曇りや雨となり、きょう16日の時点で、四国地方はまだ梅雨明けが発表されていません。そうしたことから、きのう、きょうと、気温の上位は北日本や東日本の地点が占めています。
今がこの夏の暑さのピークか!?
この先、高気圧は徐々に西日本にも勢力を広げ、来週半ばにかけて、日本列島を覆います。このため、厳しい暑さは、あと数日続くことになります。ただ、その後は少し勢力を弱め、日本付近は気圧の「谷」に入り、やや曇りがちになってくる予想です。先日(7月15日)発表された1か月予報では、東北地方は、期間のはじめは晴れて気温がかなり高くなり、その後は徐々に平年並みに落ち着いていく予想で、あと数日が、この夏の暑さのピークとなる可能性があります。
梅雨明け直後は、まだ体が暑さに慣れておらず、そこに夏のピークの暑さが重なるわけですから、熱中症には一番危険な流れとなります。梅雨明け後一週間程度は、この夏一番熱中症に警戒が必要な期間と言えるでしょう。
「暑さ指数」の活用を
熱中症というと、やはり最高気温がどれくらいかを気にすることが多いと思いますが、最高気温よりも効果的とされる指標が「暑さ指数」です。暑さ指数は、気温に、湿度、輻射熱(日差しを浴びた時に受ける熱や、地面、建物などから出る熱)を加味した熱中症の危険度を表す指標です。「気温1:湿度7:輻射熱2」の割合で、湿度の比率が高くなっています。同じ気温であっても、乾いている時より湿っている時の方が汗が蒸発しにくく、上手く体を冷やすことができない。熱中症のリスクは高くなります。この湿度の高い低いというのが、非常に重要というわけです。
暑さ指数は、28以上が「厳重警戒」(外出時は炎天下を避ける)、31以上が「危険」(外出はなるべく避ける)など、具体的な数値で表され、それぞれについて、どういう対策を取ればよいのか、目安が示されています。
指数が28以上になると、熱中症患者が急増するとされています。また、33以上になると予想される時、環境省と気象庁は共同で「熱中症警戒アラート」を発表します。熱中症の危険性が極めて高くなると予想された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとるように促します。去年、関東で試験的に運用されていましたが、今年から全国で本格運用となっています。東北地方でもここ数日、山形県や宮城県で発表されていて、危険な暑さになっています。
暑さ指数は、環境省の「熱中症予防情報サイト」で見ることができます。数値が気温と似通って、少々紛らわしいため、間違えないように注意してください。
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