東京都の小池百合子知事のカイロ大卒業を認める同大学長名の2020年の声明文を巡り、今月発売の月刊誌「文芸春秋」に告発記事を掲載した知事の元側近、小島敏郎氏(75)が12日、都内で報道陣の取材に応じ、声明文は知事側で作成された可能性があるとして「断定ではないが、カイロ大を卒業していないことについて相当の理由がある」と述べた。これに対し小池氏は同日の会見で「声明は大学当局が意思を持って出されたと認識している」と反論した。
小池氏の学歴詐称疑惑が取りざたされた2020年当時、小島氏は、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の政務調査会事務総長だった。小島氏によると、小池氏から相談を受けた小島氏は「カイロ大から声明文を出してもらえばいい」と提案。知事から依頼を受けた元ジャーナリストが小池氏の卒業を証明するとの文案を作成し、同年6月、これとほぼ同じ内容の声明が、エジプト大使館のフェイスブックに掲載されたとしている。小池氏は同月に卒業証書などを公開した。
一方、小池氏は会見で、小島氏が声明を発案したとする指摘について「あまり鮮明に覚えていない」と述べるにとどめた。
小池氏は「卒業証書と証明書を公にしている。会見だけでなく都議会でも説明してきた」と強調。「(7月の知事選など)選挙のたびにこうした記事が出ることは残念」と述べた。(渡辺真由子、中山高志)
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